商品紹介
カシュカシャンらによる、様々な相反する要素を美しく纏め上げた演奏
現在、最も高く評価されているヴィオラ奏者の一人、キム・カシュカシャンは、昨年リゲティの無伴奏ヴィオラ作品集のアルバムでグラミー賞を受賞するなど、その活躍はとどまるところを知りません。そんな彼女が今回はイタリア系アメリカ人のフルーティスト、ピッチニーニと、イスラエルのハーピスト、マゲンとともにトリオを組み、更なる新しい世界を模索します。このアルバムはドビュッシーの晩年の作品「フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ」を中心に、武満とグバイドゥーリナの同編成作品を配置。音色、質感、そして時間の流れを感じさせるプログラムとなっています。武満は明らかにドビュッシーの作品の影響を受けているように思われ、またグバイドゥーリナの作品は、オーストリアの作家タンザーの詩とモスクワの詩人オガノフの詩、この2つの東洋と西洋を描いた文学作品に触発されたもので、極めて瞑想的、かつ抒情的な世界が展開されています。喜びと悲しみ、東洋と西洋、静けさときらめき、たくさんの相反する要素を美しく纏め上げた印象的なアルバムです。
曲目
1
武満 徹:そして、それが風であることを知った
2
ドビュッシー:フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ
3
グバイドゥーリナ:喜びと悲しみの庭