商品紹介
ジェズアルドに魅せられた3人の現代作曲家たちによるオマージュ
あまりにも罪深く、また波乱万丈の生涯を送った作曲家カルロ・ジェズアルド。その作風もまた当時の音楽とは全く乖離したものであり、彼が死して400年を経た今でも、謎めいた音楽は聴き手の思考を混乱させるとともに、芸術家たちに強い影響を及ぼしています。このアルバムも、そんなジェズアルドに魅せられた3人の現代作曲家たちによるオマージュであり、ジェズアルドのある意味歪んだ「愛と死」の概念を丹念に写し取りながら、現代的な音楽へと変貌させた作品が収録されています。もともとのマドリガルから引用されたフレーズが、拡大、変容され、新たな命を得ていく過程には、確かに多くの喜びと絶望が垣間見えます。トゥールの作品の一つは、レーベルの創設者にしてプロデューサーであるマンフレート・アイヒャーに献呈されていることからもわかるとおり、時代とジャンルの超越を試みるECMらしい1枚です。
曲目
1
ジェズアルド:悲しや、我は死す(カリユステによる弦楽合奏版)
2
ブレット・ディーン(1961-):カルロ
3
ジェズアルド:ああ 祝福された 十字架よ(エリッキ=スヴェン・トゥールによる弦楽合奏版)
4
エリッキ=スヴェン・トゥール(1959-):L’ombra della croce(マンフレート・アイヒャーに献呈)
5
エリッキ=スヴェン・トゥール:プサルムディー