商品紹介
人々の幸せを願うカール・ジェンキンスの大規模作品
炭鉱の町として知られたイギリス、ウェールズの町アバファン。ここの炭鉱会社は行政からの再三の勧告を聞き入れず、作業で出た土砂を近くの山に積み上げていました。その積み上げられた大量の土砂が町を襲ったのが1966年10月21日。山の下には授業中の小学校があり、109名の児童と5人の教師、周辺の家に住んでいた7名の子供と23名の大人の尊い命が一瞬にして奪われたのです。その悲惨な事故から50年目となる2016年10月21日。10月に入るとイギリス国内において数々の追悼コンサートの開催が予定されています。10月7日にはアバファンについてのドキュメンタリーが放映され、またその翌日にはウェールズのミレニアム・センターで追悼コンサートが開催されます(10月21日当日にはそのコンサートが英国のFMラジオ局で放送されることになっています)。コンサートで演奏される「カンタータ・メモリア」は、犠牲となった子供たちのための作品で、ウェールズ出身の作曲家カール・ジェンキンスによって作曲されました。コソボ紛争の犠牲者に寄せた「平和のためのミサ=武装した男」のように、この「カンタータ・メモリア」も平和を愛し、人々の幸せを願う彼ならではの大規模な作品です。独唱者にはウェールズ出身の名バリトン、ブリン・ターフェルと、ラターのレクイエムでの静謐な声で知られるエリン・マナハン・トーマス、ハープにはカトリン・フィンチを迎え奏される荘厳なカンタータは、事故の犠牲となった人たちだけではなく、全ての人々の心に平穏をもたらすことでしょう。
曲目
カール・ジェンキンス:
カンタータ・メモリア ~ 1966年アバファン事故犠牲の子供たちへ