商品紹介
弦とピアノの熱き語らいと豊かな楽想
モスクワ音楽院でピアノをニコライ・ルビンシテイン、作曲をチャイコフスキーに学んだタネーエフは、卒業後優れたピアニストとして活躍する傍ら、作曲家としても多くの作品を残しました。このピアノ五重奏曲は晩年である1911年に書かれた重厚な作品で、「序奏」と題された第1楽章冒頭の重苦しく張り詰めた雰囲気はいかにもロシア風。弦とピアノの熱き語らいが長く続いた後に展開される楽想の豊かさこそ「ロシアのブラームス」と呼ばれる所以でしょう。同時収録の「7つの詩 Op.34」も同じく晩年の作品。あまり演奏される機会はありませんが、微妙な感情のゆれが克明に表現された濃厚な作品です。プルデンスカヤが完璧な歌唱を聴かせます。
曲目
1
セルゲイ・タネーエフ(1856-1915):ピアノ五重奏曲ト短調Op.30
2
セルゲイ・タネーエフ(1856-1915):7つの詩 Op.34