商品紹介
2020年公開
幼いハンドウイルカ、エコーは生きる術を学ぶよりも、住まいにしている美しいサンゴ礁や、その興味深い住人たちを探訪することに、ずっと大きな関心を抱いている。
彼はほどなく自らの生存にとっても、また家族と共に暮らす色鮮やかな、生きて呼吸する「都市」の生存にとっても、欠かせない役割を担っていくのだが、本人はまだそのことをあまり理解していない。
サンゴ礁は複雑なバランスの上に成り立つ生態系だ。
そこでは、サンゴの周囲で暮らす無数の動植物から、それらを食べる庭師のような生物、そして魚の数を適正に保つエコーのような捕食者に至るまで、それぞれの「市民」が相応の貢献を果たしている。
3歳のエコーはこれまで、食べていくことに関しても、身を守ることに関しても、母親のクムに完全に依存してきた。
今や彼は乳離れを済ませ、自ら獲物を捕まえたり、海中の世界でたくましく生きていくための基本スキルを身につけたりするべき時を迎えている。
ところがエコーはもっと楽しげなことに気を取られ、母親の教えには知らんぷり。
しばしば、くちばし(口吻)に貝殻を乗せてバランスを取ったり、潔癖症のモンハナシャコやユニークな顔をしたカンムリブダイといった様々なサンゴ礁の住人たちを調べ歩いたりしている。
エコーがとりわけ好奇心を引かれるのは、長さ12メートルのザトウクジラとその赤ん坊だ。
母子が生み出す巨大な波で、エコーはサーフィンをせずにはいられない。単独行動が増えるにつれて、エコーはザトウクジラのような巨大な生物でさえも恐れているものがあることを知る。
最強の海のハンター、シャチが近くにいる時には、イルカの群れは文字どおり片目を開けて眠らなければならない。
この黒白模様の怪物は、ハンドウイルカや、クジラの子どもさえ捕食するのだ。
自身が捕食者であるエコーとその家族にとっても、海は幾多の危険を持つものなのである。
彼らはまた、毒を備えた鋭い尾を持つアカエイや、サメの仲間からすら恐れられているイタチザメのような生物にも用心しなければならない。
だが「数は力」と言うとおり、エコーと群れの仲間は互いを頼りにし合い、安全と慰安を確保している。
強い絆で結ばれた共同体を作り、多様な音から構成される複雑な言語でコミュニケーションを取ったり、身体的な接触を通じて相手を安心させたりするのである。
チームワークは彼らの生き残りのカギ。クムはエコーを群れの有用なメンバーにする決意を固め、エコロケーションと呼ばれる高度な音波探知システムを使って砂に埋もれた魚を見つけ出すよう促してきた。
今や上級クラスに移るとき。母子は群れのお気に入りの漁場に向かう。
その泥の浅瀬で、クムは魚を追い込むための高速泳法を、エコーに伝授するつもりだ。
このスキルをマスターできれば、エコーは自立することもできるし、群れの有用な一員にもなれるだろう。
彼らの群れは、このサンゴ礁の繁栄にとっても、世界中の海の健康にとっても、欠くことのできない存在なのである。
曲目
e-Album HD
1
A Different Set of Rules
2
Flook
3
The Clam Shell Challenge
4
Introducing the Dolphins
5
The Nightmare of Mr. Mantis
6
The Coral Clean Up Squad
7
Safety in Numbers
8
When They Meet It Is Magical
9
There Is Unexpected Treasure Here
10
Fine Sand Evacuation
11
Get Off My Lawn
12
The Great Contest Has Begun
13
The Cleaning Station
14
Strongest of the Humpbacks
15
Ambush
16
Lionfish in the Moonlight
17
The Largest Breath of Air
18
High Speed Hydroplaning
19
A Very Special Trick
20
Times of Crisis
21
Echo Fires Up Another
22
The Pulsating Blob of Death
23
A Great Example
24
Out to Sea