Samのコメント全文の日本語訳を掲載しました。

2024.07.10 TOPICS

メンバーのSamがツアーからの一時的なお休みを発表しました。Sam、NOTDから日本のファンの皆さんへお伝えするため、全文日本語訳が公開されました。

<コメント全文>

ファンの皆さん、サムです。 この2ヶ月間ショーに出ていなかったので、沢山の人から私がどこにいるのか、どうしているのか問い合わせをいただきました。簡潔にお伝えすると、私は元気ですが、ツアーをお休みすることにしました。

これは私にとって難しい決断でした。私はスウェーデンで育ち、子供の頃はとても内気で、注目されることがあまり好きではありませんでした。8歳くらいのとき、音楽に出会い、情熱を持ちました。兄の友人がエレキギターを持ってきてくれて、試しに弾いてみたら一瞬で好きになりました。その年、両親からクリスマス・プレゼントとして初めて買ってもらい、ノンストップで弾き続け、レッスンを受け、どんどん上達していきました。

数年後、通っていた音楽学校で “コンサート “をすることになり、毎回とても緊張していたのを今でも覚えています。しかし、終わった後に褒められたり、上手になったという実感を味わうのは好きでした。さらに数年後、私は音楽制作にのめり込むようになりました。SoundCloudで自分の曲を発表するようになり、表に立たず、自分の作品をみんなと共有できるのをとても楽しんでいました。そのSoundCloudを通じてTobiと出会い、一緒に仕事をする中で、すぐに波長が合い、そのままNOTDプロジェクトを始めました。

急速に色々なことがうまく進み始めて、私たちは自分たちをどのように『マーケティング』したいかを考え始めなければならなくなりました。最初の頃は、舞台裏にいることが本当に楽しかったので、基本的に写真には写らないことを決めていました。しかし、それはあまり持続可能な感じがしなかったので、私は全ての写真やビデオにどんどん出演するようになりました。

とにかく、それから物事が本当にうまくいき始めて、私たちの音楽はかなりうまくいっているように思えました。レーベルとの契約も決まり、作曲活動のために世界中を飛び回り、インタビューに応じ、ラジオのプロモーション活動も行いました。全てがあっという間の出来事で、この若さで注目を浴びるということは、大変なことではあったけれど、とてもエキサイティングなことでもありました。

初めてちゃんとしたライヴをやったのは、ZEDDのオープニングアクトとして1万人の観客を前にしたときでした。自分たちが作った曲をみんなが一緒に歌ってくれるのを見るのは最高でした。私が伝えたいことは、ショーをやるのは信じられないほど怖いし、決してやりたくなかったことだけど、今までやってきたことの中で最もクールなことのひとつだとも感じています。だから、自分にとって “悪いこと “だと思ったことは一度もありませんでした。

とにかく、ショーも僕らにとってもうまく回るようになり、どんどん続けていくことになりました。ツアーに規模はさらに激しくなり、自分たちでヘッドライン・ツアーをするようにもなりました。全てが大きな達成のように感じられ、私にとっては興奮する以外に選択肢がないように思えました。

 皆さんに誤解しないでほしいのですが、今でもとてもエキサイティングなのですが、それと同時にストレスが溜まっていくのも感じていました。家にいて “普通の”生活を送ることが恋しくなり、ツアーに出る前のように音楽を作ることが恋しくなっていきました。

数ヶ月前、私はついに壁にぶつかったように感じました。精神的に悪い状態にあったのと、毎週末のようにショーに出るというプレッシャーが重なったこともありました。これは本当に人それぞれだと思うし、しばらく休んで、自分にとって何が本当に大切なのかを考えることが大切だと思っています。

特に音楽業界では、エキサイティングな瞬間や達成感に流されて、自分の全体的な幸福について考えなくなりがちだと思います。最終的に幸せであることが、少なくとも僕にとっては最も重要なことだと考えています。だから、ツアーは少し長めにお休みして、2024年の残りの期間はTobiがDJセットを担当します。スタジオでより多くの時間を過ごし、皆さんのためにより多くの音楽を作れることをとても楽しみにしています。

 僕はTobiをパートナーに持って幸運です。NOTDは僕にとってとても大切なものだし、彼が僕の決断に何か反対するんじゃないかと怖かったですが、彼はとても協力的で理解してくれました。幸運なことに、彼はツアーを楽しんでいるので、皆さんはまだ私達の素晴らしいショーを楽しむことができます。

 ここまで読んでくれてありがとうございます。混乱を避けるためにお伝えしますが、僕は100%まだNOTDのすべての一部であり、今はツアーをしないだけです。でも、これが今の僕にとってはベストの選択で、一番幸せなことだと思っています。愛を込めて。Sam