『世界は愛を求めてる。 What The World Needs Now Is Love ~野宮真貴、渋谷系を歌う。~』 渋谷系アーティストとのコラボ情報!
ボーナス・トラックを含む全13曲の収録内容に続いて、新たに4アーティストのコラボレーションが明らかになった。
■或る日突然
(山上路夫/村井邦彦)
Duet with村井邦彦
オリジナル:トワ・エ・モワ
先ず9月に渋谷Bunkamuraオーチャードホールで「ALFA MUSIC LIVE」と銘打ったイベントを行った作曲家の村井邦彦。70歳を迎えた同氏は作曲家として「翼をください」「美しすぎて」など数多くの名曲を世に送り出す一方、アルファレコードを設立し荒井由実やYMOなど様々なアーティストを世に送り出した日本の音楽シーンにおける最重要人物のひとりであリ、渋谷系ミュージシャンたちが最もリスペクトする人物である。今作ではロス在住の村井氏が「ALFA MUSIC LIVE」出演のために来日した際、野宮のオファーを受けレコーディングに参加。自身の作品であるトワ・エ・モワの「或る日突然」で野宮とのデュエットが実現した。
■ラテンでレッツ・ラブまたは1990サマー・ビューティー計画
(小山田圭吾/小沢健二)
Duet with カジヒデキ
オリジナル:フリッパーズ・ギター
続いてカジヒデキ。野宮真貴が元祖渋谷系の女王なら、カジは最後の渋谷系アーティストとも呼ばれているが、近年では自身のアルバムに野宮が参加したり、野宮のライブにカジがゲスト出演したりするなど、“渋谷系”のミュージック・シーンでは二人の共演する機会が数多く見られている。今作では渋谷系の代表曲であるフリッパーズ・ギターの「ラテンでレッツ・ラブまたは1990サマー・ビューティー計画」を野宮とデュエットし、さらにロジャー・ニコルズによる渋谷系のルーツとなる楽曲「LOVE SO FINE」ではコーラス参加している。
■WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
(Hal David/Burt Bacharach)
Duet with コリーン・ドリューリーfrom “Swing Out Sister”
オリジナル:バート・バカラック
3人目のコラボレーションは、ロンドンから。“世界に広がった渋谷系”とも言えるスイング・アウト・シスターのヴォーカリスト、コリーン・ドリューリーだ。野宮真貴との出会いは、2014年。ビルボードライブ東京で行われたスイング・アウト・シスターのライブ後に楽屋で意気投合した。コリーンはピチカート・ファイヴのことを以前より高く評価していて、野宮が観にきてくれたことをとても喜んでくれたとのこと。今作では二人と渋谷系アーティストに多大な影響を与えたバート・バカラックの作品で、アルバムのタイトル曲となる「WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS
LOVE」をデュエット。レコーディング自体は9月にそれぞれ東京とロンドンで行われ、ミックスダウンでトラックが完成された。コリーンからは動画コメントも寄せられたので、彼女のユニークでウィットに富んだメッセージにも注目。
■世界は愛を求めてる
“WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE”
日本語ヴァージョン
日本語訳詞:小西康陽
そして最後の一人は小西康陽。2001年にピチカート・ファイヴが解散して以来、初めての二人のコラボレーションとなる。今作ではバカラックの名曲「WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE」の日本語訳詞「世界は愛を求めてる」を手掛け、ボーナス・トラックとして収録される。渋谷系のヒット曲とそのルーツとなる名曲をカバーするアルバムのラストを飾るにふさわしい1曲が生まれた。
☆コリーン動画コメント
https://youtu.be/nefB-mJbIkg
スウィング・アウト・シスターのコリーンです。
みなさんに、1つ質問よ。ツイッギー、マリークヮント、ロンドン、カーナビー・ストリート、スウィング・アウト・シスター、モッズ、ジェットセッターズ、バート・バカラック―――これらに共通するものは何でしょう?
答えは、私とミス・マキ・ノミヤが大好きなもの!、ということ。
私はスウィング・アウト・シスターのツアーで日本に行った時に幸運にもマキと会う事ができたんだけど、そこで彼女から、「世界は愛を求めている」のレコーディングの話があったの。マキが歌うバート・バカラックとハル・デヴィッドが書いた曲に参加して欲しいって言われて、断れる筈がないわよね。この名曲は見事にノーザン・ソウル風の曲に仕上がっているわ。さぁ、今すぐスクーターに乗って夜の街に繰り出して、踊り明かして!
◎村井邦彦(むらい・くにひこ) プロフィール
作曲家・編曲家・プロデューサー。米国ロサンゼルス在住。
1945年3月4日東京都生まれ。日本を代表する作曲家として、札幌オリンピックのテーマソング「虹と雪のバラード」や、学校教育、合唱の定番曲「翼をください」をはじめ「エメラルドの伝説」、「ある日突然」など多くのヒット曲を世に送り出している。作曲家としてのデビューは慶應大学在学中の1967年、ヴィッキー「待ちくたびれた日曜日」。1969年音楽出版社「アルファミュージック」を設立し、フランク・シナトラで有名となった楽曲「マイ・ウェイ」や、キャロル・キング、ニール・セダカ、バート・バカラックなどの楽曲を管理。プロデューサーとしては、荒井由実、YMO、赤い鳥、サーカス、ハイ・ファイ・セットなどを手掛けヒットさせる。
1977年「アルファレコード」を設立。1992年、活動の拠点をロサンゼルスに移して以降、海外の作編曲家、芸術家達との親交を深め多くの共同作業を展開。現在はアメリカと日本を往来し、作曲家として活動中。
◎カジヒデキ プロフィール
1996年に『MUSCAT E.P.』でソロデビューした日本を代表するネオ・アコースティック・シンガー
ソングライター。現在までスウェーデン、イギリス、フランスなど世界各国でレコーディングを行い
現地のミュージシャンとも深い親交を持つ。
2008年映画『デトロイト・メタル・シティ』の主題歌提供、出演で話題になる。
数多くのCMソング制作、プロデュース、楽曲提供の活動などなど精力的に活動中。
2012年にレーベル「BLUE BOYS CLUB」を立ち上げる。
最新アルバム『ICE CREAM MAN』には野宮真貴が参加。
公式HP http://hidekikaji.net
◎コリーン・ドリューリー プロフィール
1985年にシングル「ブルー・ムード」でデビュー。1986年にリリースしたセカンド・シングル「ブレイクアウト」が全英4位となりゴールド・ディスクを獲得。同曲を収録したファースト・アルバム『ベター・トゥ・トラベル』(1987)は全英アルバム・チャート初登場1位に輝く。その後マーティンが脱退し、コリーン&アンディの二人によるユニット形式となる。一貫してソフィスティケイトされたジャズポップを作り続けている。1987年には『Breakout』でアメリカに於いてグラミー賞2部門にノミネート。1996年には日本で『Now You’re Not Here』で日本ゴールドディスク大賞洋楽部門のグランプリ・シングル賞を受賞。
◎小西康陽 プロフィール
1959年、札幌生まれ。1985年、「ピチカート・ファイヴ」のリーダーとしてデビュー。
2001年、ピチカート・ファイヴ解散後は、作詞/作曲/編曲/DJ/リミキサーとして活動。
2011年、PIZZICATO ONE名義で初のソロ・アルバム『11のとても悲しい歌』を発表。
今年、セカンド・アルバム『わたくしの二十世紀』を発表。