LAのジャーナリスト鈴木美穂さんから、11月30日のライヴ・レポートが到着!!
11月30日(金) ノー・ダウト@ギブソン・アンフィシアター ロサンゼルス
ノー・ダウトが、新作『プッシュ・アンド・ショウヴ』発表後初のコンサートを彼らの地元ロサンゼルスで行った。2009年に彼らが再び集まって全米ツアーを行った時以上にファンは盛り上がっていて、なんと前回の倍の6公演が即完売になり、追加公演が決まって計7公演となった。ギブソン・アンフィシアターは約6千人を収容する劇場なので、総動員数は4万2千人以上! 今年アリーナ会場のステープルズ・センターで2公演完売にしたジャスティン・ビーバー以上の動員数だ。今夜は4公演目。場内にはバンドと同世代の40代から10代まで幅広い年齢層の観客が集っていて、全く衰えないその人気ぶりがうかがえた。今では全員が親になったバンドと同じように、家族連れの姿も多い。
ショウはニュー・アルバムのタイトル曲、「プッシュ・アンド・ショウヴ」で爆発的にスタート。熱狂的な大歓声で彼らを迎えた観客は最初から総立ちで、ショート・パンツで鍛え上げられた美脚を披露しつつ、ステージ上を走り回るエネルギッシュなグウェンに合わせて歌ったり踊ったり、最高に盛り上がっている。それに応えるバンドの演奏もすごくタイトで、メンバー全員が心からこの瞬間を楽しんでいるのが伝わってくる。その後はヒット曲のオンパレードで、中盤で「スパークル」、「ワンモア・サマー」(グウェンがMCで「新作の中で一番気に入っている曲なの」と紹介)、そしてファースト・シングルの”セトル・ダウン”と3曲の新曲がバランス良く盛り込まれた。ファンは新曲も全部一緒に歌っていて、11年ぶりの新作が皆に歓迎されているのが伝わってきた。そして最後は、「ドント・スピーク」に続く「ジャスト・ザ・ガール」の最大級の合唱で一旦締めくくられた。その後、グゥエンが赤のブラトップとパンツという一段とセクシーな衣装で登場して始まったアンコールでは、そのグエンの姿にぴったりの最新シングル「ルッキング・ホット」やファンに集ったリクエストで選ばれた初期の曲「トータル・ヘイト」が披露され、「スパイダーウェブ」で最高潮に盛り上がって幕を閉じた。全23曲、あっと言う間の2時間。ライヴ・バンドとして他には見られない突出した実力と個性を持つノー・ダウトの復帰がどれほど待ち望まれていたか、そしてバンド自身もそれをどれだけ望んでいたかが良く分かる熱いショウだった。
1.Push and Shove
2.It’s My Life (Talk Talk cover)
3.Hella Good
4.Underneath It All
5.Ex-Girlfriend
6.Hey Baby
7.New
(Acoustic set)
8.Hey You
9.Sparkle
10.Simple Kind of Life
11.One More Summer
12.Sunday Morning(With A Capella Intro)
13.Bathwater
14.Settle Down
15.Don’t Speak
16.Just A Girl
Encore:
17.Guns Of Navarone (The Skatalites cover)
18.Looking Hot
19.Total Hate (Fan Request Song)
20.Spiderwebs