BIOGRAPHY

新 倉 瞳
Hitomi Niikura, Cello

幼少期をアメリカとドイツで過ごす。当時ドイツにて8歳よりチェロを始める。11歳で帰国後、桐朋学園女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部を首席で卒業、卒業時には卒業生代表として皇居桃華楽堂新人演奏会に出演、御前演奏を行う。その後バーゼル音楽院ソリストコース・教職課程の両修士課程を最高点で修了。これまでにJan Vymyslicky、毛利伯郎、堤剛、Thomas Demenga、Martin Zaller (バロック/チェロ) の各氏に師事。室内楽を徳永二男、原田幸一郎の各氏に師事。
2003年いしかわミュージックアカデミーにてIMA音楽賞を受賞し、アメリカ/アスペン音楽祭に奨学生として参加。2007年第28回霧島国際音楽祭では、霧島国際音楽祭賞を受賞している。2009年ルーマニア国際音楽コンクール室内楽部門にて第1位を受賞。2015年スイスのベルンで開催されたOrpheus Kammermusikwett bewerbにて入賞。同2015年、ポルトガルのリスボンで開催されたInternacional Verão Clássico 2015チェロ部門にて第1位を受賞。2017年2月第18回ホテルオークラ音楽賞受賞。

2006年8月桐朋学園大学在学中に、EMI Music Japanより「鳥の歌」をリリースし、紀尾井ホールにてデビュー。以後国内外でリサイタルほか、東京交響楽団、東京シティフィルハーモニー管弦楽団、山形交響楽団、日本センチュリー交響楽団、札幌交響楽団、関西フィルハーモニー、セントラル愛知、オーケストラアンサンブル金沢、Kammer Orchester Basel、バンコク王立交響楽団と共演を重ねている。

TV、ラジオにも多数出演し、2009年には森下仁丹ビフィーナのCMキャラクターに抜擢された。2nd「トロイメライ」3rd 「Largo-愛の挨拶」計3枚のCDがリリースされ、2015年には自身としては4thアルバムとなる「エルガー チェロ協奏曲」がSony music Directより発売。2016年には「新倉瞳with佐藤卓史 ~俊英たち瞬間(とき)」がリリースされ、レコード芸術誌「準推薦盤」に選ばれている。最新CDは、2017年2月に5thアルバム「祈り」がリリースされている。
2014年から参加しているチューリッヒを拠点に人気のクレズマーバンドCheibe Balaganのメンバーとしても様々な音楽祭に招かれ、音楽の幅を広げている。2015年よりキットカットショコラトリーのアンバサダーに選ばれ、タイアップ曲として自身初となるオリジナル曲(「Nest Step」)を作曲(現在もプレミアムシアターにて公開中)、2016年には三越伊勢丹とコラボレーションをし、JILL STUART、Maglie par ef-de、TOCCA、BLUE LABEL CRESTBRIDGE、Mademoiselle TARAの5社と共に演奏家のためのドレスをプロデュース、好評を博した。

2017年8月にはBSフジにてドキュメンタリー番組「チェリスト新倉瞳~スイスの風を奏でて~」 が放送された。また、TV朝日 「世界の街道をゆく」のテーマ曲のストリングスバージョンを新倉瞳Quartetとして担当している。
現在はスイスを拠点に国内外でソリストとして活躍し、音楽の素晴らしさを広く深く伝えようとする姿勢は多くの共感を集めている。
2014年よりCamerata Zürich のソロ首席チェリスト。
使用楽器は、宗次コレクションより貸与されたGiovanni Grancino(1694年製)。
(2017年11月現在)