BIOGRAPHY

村岡花子

Muraoka _hanako11893年(明治26年)~1968年(昭和43年)
翻訳家・児童文学者。山梨県甲府市生まれ。東京・麻布のカナダ系ミッションスクール、東洋英和女学校在学中から佐佐木信綱の門下で和歌、日本の古典文学を学び、歌人でアイルランド文学の翻訳家・片山廣子に勧められて童話を書きはじめる。
卒業後、山梨英和女学校へ英語教師として赴任。5年後の1919年(大正8年)、
銀座の教文館の編集者となり、印刷会社を営むMuraoka _kezoと結婚。翌年、長男・道雄誕生。
1926年(大正15年)、最愛の道雄を病気で亡くしたことをきっかけに、日本中の
子どもたちの健全な成長を祈り、英米の家庭文学の紹介をしていくことを自分の道とし、1927年(昭和2年)にマーク・トウエインの『王子と乞食』を翻訳出版。以後、75歳で亡くなるまで日本を代表する、家庭文学の翻訳家として活躍。翻訳作品に、エレナ・ポーター作『少女パレアナ』、チャールズ・ディケンズ作『クリスマス・キャロル』、パール・バック作『母の肖像』など多数。ルーシー・モード・モンゴメリ作『赤毛のアン』シリーズの翻訳は花子の代表作である。童話集に『たんぽぽの目』、『桃色のたまご』など、随筆集に『生きるということ』、『雨の中の微笑』、『心の饗宴』など、絵本の翻訳作品に『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』、『アンディとらいおん』、『ごきげんならいおん』など。少女雑誌、婦人冊子で評論家として活躍。戦前には、JOAK(NHK)の子供向けラジオ番組『子供の新聞』を担当し、「ラジオのおばさん」として親しまれた。


NHK連続テレビ小説「花子とアン」Hanako _ann

2014年3月31日から半年間放送予定のNHK連続テレビ小説。
区切りの第90シリーズの作品。
<放送> 2014年3月31日~9月27日(全156回)
<出演>吉高由里子、伊原剛志、室井滋、石橋蓮司 他
<概要>
『赤毛のアン』に代表されるモンゴメリーの日本語訳版などを著し、
明治から昭和の混乱期に翻訳家として活躍した村岡花子の生涯を描いた伝記的作品
である。原案は、村岡恵理(花子の孫)の『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』
2013年11月から山梨県などで撮影中。

http://www.nhk.or.jp/hanako/