BIOGRAPHY
メソッド・マン(ウータン・クラン)とレッドマンのタッグが結成されたのは1995年、
デフ・ジャムの設立10周年を祝して製作された映画『THE SHOW』のサウンドトラックに提供した”How High”が契機。
当代きってのスターMCによる共演となった同曲は瞬く間にチャートを制覇した。
抜群の相性をみせつけた両者のコラボレイションは以降、それぞれのソロ・アルバムでも頻繁に
繰り返されることに――レッドマン『マディ・ウォーターズ』(1996年)収録の”Do What Ya Feel”、
メソッド・マン『TICAL 2000 ジャッジメント・デイ』(1998年)収録の”Big Dogs”、
レッドマン『ドックス・ダ・ネーム2000』(1998年)収録の”Well All Rite Cha”と、
USヒップホップ・シーンきっての名コンビとしての認知を高めていくことになる。
互いに「兄弟」と呼び合うほどにまで達した彼らの関係性は、1999年、待望のダブルネームでのアルバム
『ブラックアウト』をリリースするまでに至った。フィーチャリング・アーティストとして2人揃って起用される機会も増え、
これまでにLLクールJ”4, 3, 2, 1″”Fuhgidabo Wit”をはじめ、EPMD”Symphony
2000″、ノトーリアスBIG”Rap Phenomenon”、 ディアンジェロ”Left & Right”、ラフ・ライダーズ”2
Tears In A Bucket”、 リンプ・ビズキット”Rollin'”、 ミッシー・エリオット”Dog In
Heat”、アウトサイダーズ”Who You Be”などがある。
また、ビーヴァス&バットヘッドに扮した”How High”やブルース・ブラザーズのパロディーとなるレッドマン”Whateva
Man”など、 ビデオクリップでも度々披露された互いのアクターとしての豊かな資質は、両者を主演に据えた映画『How
High』の製作にまで発展。 2001年末に全米公開された『How
High』はボックスオフィスで最高4位の興行成績を記録する大ヒット。 “How High Part
2″を含むサウンドトラック『ハウ・ハイ~ザ・サウンドトラック』も好調なセールスをあげている。