『オン・ザ・ネイチャー・オブ・デイライト』ビデオ公開!
マックス・リヒターのソロ2作目となったアルバム『ブルーノートブック』の15周年記念盤の発売に合わせ、女優エリザベス・モスが主演したビデオ『オン・ザ・ネイチャー・オブ・デイライト』が公開されました。
■『オン・ザ・ネイチャー・オブ・デイライト』ビデオ
撮影は2018年3月、カナダのトロントにて行われました。
6分半の映像作品の監督にあたったのはジョージ・ベルフィールド。撮影監督はスティーヴ・アニス。主演はゴールデン・グローブ賞、エミー賞他数々の賞をそうなめにし、『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』でエグゼクティブ・プロデューサー兼主演を務めた女優エリザベス・モス。モスは、リヒターのクリエイティヴ・チームと共にプロデュースにもあたりました。
マックス・リヒターの“一番のファン”を公言するモスは、「このプロジェクトの依頼を受け、まさに夢が叶ったという思いだった」と、目が回るようなスケジュールを押してでも、作品に参加した経緯を語っています。
「何年もの間、私の作品づくりは彼の音楽にインスパイアされてきた。セットでの撮影の合間、マックスの音楽をイヤホンで聴かない日がないほど、私の演技と彼の音楽は切り離せない。その彼の作品の中でも最も創造性に富む楽曲に乗せて演じる機会を与えられたのは非常に光栄なこと。ジョージをはじめとしたチームとの仕事は非常にやりがいのある、生涯忘れ得ぬ経験だった」
ベルフィールド監督
「リジー(エリザベス)は私の言わんとしていたことを100%理解してくれた」
「そして与えられた役以上のものをもたらしてくれた。撮影前、私達は十分に話し合い、役柄や生い立ちを含めたバックストーリーだけでなく、人生の岐路で彼女が感じることになる感情を裏付ける内的モノローグまで書き出した。『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』に加え、次回作の撮影で多忙を極めていたにも関わらず、リジーはすっかり役になりきってくれた。素晴らしい仕事が出来たよ」
本編は、もともとオリジナル楽曲でリヒターが掲げていたテーマに呼応する内容となっています。
リヒター自身、それを「暴力、そして暴力が及ぼす影響への熟考。のしかかるイラク戦争の暗い影、そして私自身の経験の両方にインスパイアされて書いた」としていました。
リイシュー版のライナーノーツでも「非常に繊細な子供だった私は周囲を取り巻く暴力への反動として、全てを内面化した。シャッターをおろし、壁を作り、なれる限りパーフェクトになろうとした」と説明しています。