BIOGRAPHY

マリア・ジョアン・ピリス (ピアノ)

Maria João PIRES, piano


1944年7月23日、リスボンに生まれ、1948年には初の公演を行った。
1953年から1960までリスボン音楽院でフランシーヌ・ブノワにピアノと作曲を学び、後にドイツにてローゼル・シュミットとカール・エンゲルに師事した。
1970年、ベートーヴェン生誕200周年記念コンクールに優勝して国際的な活動を始め、極めて高い評価を得ている。
ソリストとしてはもとより室内楽活動に好んで取り組み、オーギュスタン・デュメイ、アントニオ・メネセスなどを始めとする多くのアーティストと共演している。

また、1970年以降、芸術が生活、地域社会、教育に与える影響の研究と、社会の中で教育学的理論を実践するための新たな方法の立案に力を注いでいる。
ここ10年間は、世界各地から集まった学生を対象に多くのワークショップを実施し、自らの哲学や教授法を日本、ブラジル、ポルトガル、フランス、スイスに紹介してきた。
最近では、ベルギーのエリザベート王妃音楽大学で教鞭を執り、優れた才能を持つ若手ピアニストの指導にあたっている。