BIOGRAPHY
María Dueñas / マリア・ドゥエニャス
「若い血、年代物の演奏・・・マリア・ドゥエニャスのヴァイオリンの芸術性は、20世紀前半の偉大な巨匠たちの演奏を彷彿とさせる。」
- ラ・ヌエバ・エスパーニャ紙、2021年1月号(オビエドでの「シベリウス:ヴァイオリン協奏曲」の演奏について)
「このような魂のこもった表現力豊かな演奏は、19歳ではできないはずだが、彼女は、はるかに長い経験歴のある音楽家のような感情の深みを表した。」
- タイムズ紙、2022年2月号(グラスゴーで行われた「ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番」の演奏について)
マリア・ドゥエニャスは、6歳でヴァイオリンを始め、7歳でグラナダ音楽院に入学し、11歳でドレスデンのカール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学に入学。その後、ヴァイオリニストのヴォルフガング・ヘントリッヒと指揮者のマレク・ヤノフスキに見出され、サンフランシスコ交響楽団でソリスト・デビューを果たす。その後、師であるウラディーミル・スピヴァコフの推薦により、私立ウィーン音楽芸術大学およびグラーツ音楽舞台芸術大学で著名なヴァイオリン教師ボリス・クシュニールに師事することになる。
その後、2017年珠海国際モーツァルト音楽コンクール、2018年ウラディーミル・スピヴァコフ国際ヴァイオリン・コンクール、2021年ゲッティング・トゥ・カーネギー・コンクール、2021年ヴィクトル・トレチャコフ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝するなど、多くの世界的コンクールで成功を収める。また、2021年に若手ヴァイオリニストの登竜門とも言われるユーディ・メニューイン国際コンクールで1位と聴衆賞を獲得し、世界の主要オーケストラの注目を集める。以来、ソリストとしてハンブルクのエルプフィルハーモニー、モスクワのチャイコフスキー・コンサートホール、ウィーン楽友協会、マドリードのナショナル・オーディトリアム、ニューヨークのカーネギーホール、ロサンゼルスのウォルト・ディズニー・コンサートホールなどの一流コンサートホールに招かれている。また、BBCラジオ3のニュー・ジェネレーション・アーティスト2021-23に選出されている。
昨シーズンは、マンフレート・ホーネック指揮ピッツバーグ交響楽団とオスロ・フィルハーモニー管弦楽団、マレク・ヤノフスキ指揮ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、グスターボ・ヒメノ指揮ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団、アラン・アルティノグル指揮シュターツカペレ・ベルリン、ドミンゴ・インドヤンと初共演を果たしている。2021年8月にはハリウッド・ボウルでロサンゼルス・フィルハーモニックと指揮者グスターボ・ドゥダメルと共演し、2022年5月にはウォルト・ディズニー・コンサートホールで、自身に献呈されたガブリエラ・オルティスのヴァイオリン協奏曲《アルタル・デ・クエルダ》の世界初演を披露している。
ドゥエニャスは2022年9月にドイツ・グラモフォンと専属契約を結び、ウィーン交響楽団とマンフレート・ホーネックとの共演でベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の録音を予定している。2016年に自作ピアノ曲「Farewell」を作曲し、作曲コンクールの受賞歴もあるドゥエニャスは、この協奏曲のために自らカデンツァを書き下ろしている。
マリア・ドゥエニャスはドイツ音楽財団から貸与された17?4年製ニコロ・ガリアーノと日本音楽財団から貸与された1710年製ストラディヴァリウス「カンポセリーチェ」を使用。
2022年9月