BIOGRAPHY
・イスラエル生まれ、9歳で米国ボストン郊外へ移住。
・高校卒業後、バークリー音楽院でギターとサウンド・プロダクションを専攻
・在学中から自身の作品のレコーディングを開始。遂にデビュー・アルバムが完成。
幼い頃は、英米のオルタナティヴ・ロックにハマり(中でもレディオヘッドは全アルバムを愛聴するお気に入りバンドだ)、音楽好きの両親からはレナード・コーエンやピンク・フロイドやスティーヴィー・ワンダーといった古典的アーティストに加えて、地元のシンガー・ソングライターたちの歌にも親しんだマーヤン。 どんどん守備範囲を広げてゆく中で、「私のソウルの在り処という意味においてのソウル・ミュージック」と位置付ける、レゲエとボブ・マーリィにも出会った。そして物心ついた頃から「歌ったり、楽器を弾いたり、空想上のオーディエンスの前でパフォーマンスしたり、自分の歌を録音したりしていた」という彼女は、アメリカ東海岸・マサチューセッツ州のボストンに近い町で暮らすようになってからも、次々に新しい楽器を手にとり、高校卒業後は名門校バークリー音楽院に進んでいる。 専攻はギターとミュージック・シンセシス(テクノロジーを用いたサウンド操作やマルチメディア表現の講座)について学び、レコーディング知識も身に付けた。両親共にコンピューター・エンジニアで、テクノロジーに大きな関心を抱いていたマーヤンにとっては、ごく自然なチョイスだったようだ。
旅行が大好きで、その年はインドからジャマイカ、ペルーに至る世界各地を回り、行く先々でまた新しい楽器を手に入れて現地のミュージシャンから演奏方法を教わる――というような旅をしていた彼女は、ちょうどヒマラヤに滞在していた際に一種の啓示みたいな閃きを得て、音楽に人生を捧げることを決意。 まず、バークリー卒業後に『Walk On Water』をデジタル・リリースするに至った。
この時からパートナーシップを組んでいるのが、ふたりのプロデューサー、レオ・メラスとスティーヴ・カティゾーンだ。マーヤンはバークリー時代に授業の一環としてふたりのスタジオでインターンを体験。その時に意気投合して、コラボを始めたそうだ。もっとも、プログラミングやアレンジや編集作業に精通している彼女は自らプロダクションに深く関わっており、『Walk On Water』は、あくまでマーヤンの主導で形作られた作品だった。
3人は元から完成度の高い楽曲にたっぷり時間をかけてアレンジを施して、生楽器とエレクトロニックなテクスチュアのバランスを探し、バークリーの同窓生を含むボストン在住のミュージシャンたちを交えて、マーヤン流のノマド・ミュージックを完成。
その後はシンプルなアコースティック仕様からフルバンドまで様々な編成でライヴ活動を行ない、現在はボストンからロサンゼルスに拠点を移し、アルバムの制作をつづけた。