Biography
イム・ヒョンジュ / Lim Hyung Joo
1986年5月7日、ソウル(韓国)生まれ。12歳でデビューし、その歌声から≪声楽の神童≫と称され、オペラとポップスを融合した≪ポペラ≫という新ジャンルを確立し、韓国で社会現状を巻き起こした。その後、数々のコンクールで優勝。ジュリアード音楽院の予備学科で声楽を学びながら、2003年、アルバム『Salley Garden』で世界デビュー。クラシック・チャートで週間、月間、年間すべてにおいて1位を記録し、韓国国内だけで40万枚以上を売り上げている。同年2月には、ノ・ムヒョン元大統領の就任式で、歴代最年少歌手として国歌を披露、一躍韓国を代表するアーティストとしての地位を築いた。また6月には、ニューヨーク・カーネギー・ホールにて、海外で初のデビュー・コンサートを行い成功した。
2005年には、松任谷由実を中心にアジアを代表するアーティストにより結成された≪Friends of Love The Earth≫のメンバーとして「愛・地球博」の閉幕コンサートに出演。また、同プロジェクトで第56回NHK紅白歌合戦にも出演。当日は、上海から生中継され、そのパフォーマンスは、瞬間最高視聴率42.5%を記録した。
2010年8月には、Korean Independence Dayに、ロサンゼルス交響楽団とウォルト・ディズニーコンサート・ホールでパフォーマンス。同年12月には、国連から平和メダルを授与(史上最年少)。2011年3月27日には、東日本大震災のチャリティ・イベント-≪FNS音楽特別生番組「上を向いて歩こう」≫で、Friends of Love The Earthが5年ぶりに再結成し、「Smile Again」を歌う。
2011年9月、ベスト・アルバム『オリエンタル・ラヴ~アジアン・ヒッツ・コレクション』をリリース。2011年10月には、モーストリー・モーツァルト・フェスティヴァルで、モーツァルト・ハウスにて、ウィーン・モーツァルト・アンサンブルと共演。2013年10月には、パリ公演を行い大成功に収めた。また、韓国の時事ジャーナルが選んだ次世代リーダー100人に選ばれている。音楽部門では、チョン・ハンナ(チェリスト)に続き第2位となった。
韓国ドラマ、映画などでの挿入歌、主題歌を歌うことでも広くその名は知られているが、日本映画『パッチギ!』(2005年)では「イムジン河」を、そして2013年春からNHK総合で放映された韓国ドラマ『トンイ』においては、挿入歌「愛別離」を歌っている。
2013年、J-Popのカバー・アルバム「Two Hearts, One Love」をリリース。同年12月には、韓国ではオリジナル・アルバムとして9年振りの「Finally」をリリースし、クラシック・チャートのみならず、K-Popチャートにもランクインされるほどのヒットに。
2014年5月にはUniversal Koreaにレーベル移籍。「千の風になって」の韓国語ヴァージョンがセウォル号の事故の被害者への追悼歌として多くの人に聞かれ、韓国人の心を癒した。10月9日には大韓民国分かち合い国民大賞保健福祉部長官を受賞。以降もコンスタントにアルバムをリリース。そして2024年、日本デビュー20周年記念シングル「History of Love」では、松任谷由実の「春よ、来い」を新たにカヴァーし、2024年ニューレコーディング・ヴァージョンとしてリリース。同曲にはSUGIZO(LUNA SEA、X JAPAN、THE LAST ROCKSTARS、SHAG)がヴァイオリンで参加している。