BIOGRAPHY

ラザール・ベルマン Lazar Berman

1930年2月26日現サンクトペテルブルク生まれのユダヤ系ロシア人。4歳で演奏会を行い、7歳で最初のレコード録音を行った神童。東ドイツ国際青年音楽祭コンクール、ブダペスト国際音楽コンクール第1位。ピアノの名手ギレリスがカラヤンに「私とリヒテルのふたりが4本の手で対抗しても勝てそうにないピアニスト」と答えたというエピソードが広く知られるように、素晴らしい技巧の持ち主。「リストの再来」とうたわれ、フランツ・リスト賞も授与している。

ベルマンがクラシック名門ドイツ・グラモフォンにデビューした前後に録音されたのが『リスト:巡礼の年(全曲)』で、ベルマンの最も高揚した時期の演奏と評されている。リスト演奏にも定評があり、この盤は〈巡礼の年〉の決定盤といっても過言ではない。2005年2月6日フィレンツェにて74歳で亡くなっている。