ニューヨークの図書館で発見されたショパンの未発表曲を世界初録音!
ニューヨークのモルガン図書館・博物館で発見され、先月NYタイムズ紙によって報道された、フレデリック・ショパン(1810-1849)の未公開作品「ワルツ イ短調」が、ラン・ランによる演奏で配信リリースされた。
楽譜の筆跡や音楽のスタイルを鑑定した結果、1830年~35年にかけて書かれたショパンによる作品である可能性が高いと発表され、ショパンが20代前半の頃の作品とみられている。
48小節(約80秒)と短いワルツであるが、コントラストに満ちたスタイルで知られるショパンのピアノ作品らしく、暗くドラマチックに始まり、柔らかな不協和音が嵐のような和音へと発展していく。約200年眠っていた未知のワルツが、ラン・ランの演奏でダイナミックに生き返る、歴史的な録音となる。
先月には、モーツァルトが10代の頃に作曲されたとみられる未発表作品も発表され、ヘルベルト・ブロムシュテット指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団による演奏で、同じくドイツ・グラモフォンより世界初録音がリリースされている。
「ショパン:ワルツ イ短調《ファウンド・イン・ニューヨーク》」(2024年世界初録音)
録音:2024年10月27日 ニューヨーク、スタインウェイ・ホール