BIOGRAPHY

Yoshihiro Kondo 近藤嘉宏




川崎市生まれ。桐朋女子高等学校(共学)を経て桐朋学園大学に進み江戸弘子氏に師事。1991年同大学を首席卒業後、ミュンヘン国立音楽大学マスタークラスにおいて世界的ピアニスト、ゲルハルト・オピッツ氏のもとで研鑽を積む。1987年日本音楽コンクール第2位、1991年ミュンヘン国際コンクール(ARD)セミファイナリストほか数々の賞を受賞。1992年ミュンヘン交響楽団との共演でデビュー、大成功をおさめる。

国内では1995年に正式にデビュー。翌1996年にはCDデビューを果たし、一躍注目を浴びる存在となった。以来日本を代表するピアニストとして第一線で活躍、DENON、PHILIPSから実に20タイトル以上のCDを国内外でリリースしている。

また1998年から2007年にかけてフェスティバルホール(大阪)において行った合計17回にも及ぶリサイタル(1999年には5公演)やショパン没後150周年に全国各地で行ったショパン・プログラムによるツアーは絶賛を博し、驚異的な動員数を記録する。

2001年、世界的指揮者チョン・ミュンフンの主宰する「セブン・スターズ・ガラ・コンサート」に出演、チェリストのジャン・ワン等と熱演を繰り広げた。2002年にはクリスティアン・マンデアル率いる“ジョルジュ・エネスコ”ブカレスト・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートツアーのソリストをつとめ高評を得るなど、着実にキャリアを積み重ね、不動の人気と評価を獲得するに至っている。2005年、デビュー10周年を記念して行ったサントリーホール(大)とシンフォニーホールでのリサイタルは満席となり、音楽的にも高い評価を受けた。

さらに、2004年にカーネギーホール、2006年にはウィーン・ムジークフェラインでリサイタルと海外の主要ホールにも相次いでデビューしており、今後の更なる飛躍が期待される。

これまでに数多くの主要オーケストラに客演し、ネーメ・ヤルヴィ、トーマス・ザンデルリンク、外山雄三など多くのマエストロとも共演を重ね、その音楽性に厚い信頼が寄せられている。