映画「百花」から川村元気 監督、菅田将暉さん、 そして音楽プロデューサーYaffleさんからのコメントが届きました。
監督:川村元気 コメント
人間の記憶とはなにか?
問いかけを続けながら、その正体に迫る映画を作りたいと思っていました。
その時に、「音楽の記憶を集めて作るアーティスト」が映画の中に現れて欲しいと考えました。
菅田将暉演じる泉が、目の前で記憶を失っていく母を目の当たりにしながら、仕事においては記憶を集めて作るアーティストと向き合っている。
覚えていくことと、忘れていくこと。そのコントラストの中に「人間とは何か」を浮かび上がらせたいと思ったのです。
そして、Yaffleを中心とした気鋭のアーティストたちに「記憶のアーティスト・KOE」を創造してもらいました。
主題歌となった楽曲「Hello, I am KOE」はどこか懐かしく、儚く、人の記憶を辿るような美しさに満ち溢れており、映画の世界を何倍にも広げてくれました。
Yaffle(ヤッフル) コメント
お題を聞いた時、とても面白そうだと思いましたし、光栄でした。間違いなく音楽もテクノロジーの進化と共にアップデートされてきたものですし、今後もそうだと思います。ただ、音楽で機械を表現するうえで使い古された、従来の「テクノロジー進歩と共に歩む」というありきたりなものではなく、今の時代ならではのテクノロジーとの向き合い方を自分なりに表現しました。また、今回のように複数のアーティストで、存在しない1人のアーティストをつくりあげるというプロジェクトは後にも先にも無いんじゃないかと思うので、とても貴重な経験でした。
菅田将暉 コメント
洗練されていながら、何かが欠けているような、何かを探しているような切なさを感じました。
記憶を辿る物語がまた何層にも膨れ上がる楽曲だと思います。