ECMを代表するヴォーカリスト、ノーマ・ウィンストンとの世代を超えたデュオ作をリリース!来日公演も決定!

2024.06.10 TOPICS


 
今年創立55周年を迎えるECMレコードから、英国を代表するジャズ・ヴォーカリストノーマ・ウィンストンとのデュオ作品をリリースすることが発表された。先行SG「The Steppe」が公開されている。
 

 
ダウンズの書き下ろし曲に加え、作詞家でもあるノーマが、カーラ・ブレイ、ラルフ・タウナー、ジョン・テイラーの楽曲に詩的な感性を発揮。さらに「Black Is The Colour」「Rowing Home」というトラッド曲を新鮮な視点で描いている。ノーマにとって、音楽に言葉を加えるということは、内なるメッセージが湧き上がるまで作曲と付き合うことでもある。

「音楽の中にすでにある言葉を探しています。常にね。それが私のやり方なのです。そして、もし言葉が生まれたら、それはまるでいつもそこにあったかのように感じます」

この作品について、ダウンズはこう説明している。

「スコットランドの画家、ジョーン・アードレーは、自宅の庭から海を眺める同じシーンを何度も続けて描いていました。まったく同じ景色なのに、光や時間帯、彼女自身の気分や天候など、いつも何かしら違っていました。また、彼女はキャンバスを一晩中外に置いていたので、「自然」のかけらがキャンバスに付着していりします。これは、エイダン・オルークと私が書いた音楽のインスピレーションであり、ジェームス・ロバートソンが書いた彼女についての短編小説(『365 Stories』収録の『The Painter』)からもインスピレーションを得ました」

ノーマは歌詞の中でもこの物語を取り上げている。

 
このデュオは、偶然に結成されたユニットであったという。
ノーマのイギリスでの仕事の常連ピアニスト、ニッキ・アイルズがロンドンでのギグに出られなかったとき

「キットに急遽お願いしました。彼と一緒に演奏したのは初めてでした。もちろん、彼は何でもすぐに弾けたし、素晴らしい演奏でした。それで、さらに何回かコンサートをしましたが、彼の演奏に対する冒険心に反応したのです。何が起こるかわからない、その良さが好きなんです」

後日、London Jazz Newsがノーマの80歳の誕生日を祝って寄せ書きを集めたとき、ダウンズは「近い将来、また一緒に音楽の崖から飛び降りるのが待ちきれない」とコメントした。

「それが私たち2人の考え方よ。このプロジェクトが私たちをどこに連れて行くのか見てみましょう」とノーマは笑いながら加えている。

 
ノーマによっては8年ぶりとなる、二人での来日公演も11月に決定している。
彼らはデュオ・コンサートにより、楽曲を自由な即興の間奏でつなぎながら探求し続けている。

 
 
■作品情報

ノーマ・ウィンストン&キット・ダウンズ
『Outpost of Dreams / アウトポスト・オブ・ドリームス』

2024年7月5日 発売
品番:UCCE-1208

≫ LISTEN / BUY
 
<収録曲>
フライ・ザ・ウィンド
ジーザス・マリア
ビニース・アン・イヴニング・スカイ
アウト・オブ・ザ・ダンシング・シー
ザ・ステップ
ノクターン
ブラック・イズ・ザ・カラー
イン・サーチ・オブ・スリープ
ロウイング・ホーム

〈パーソネル〉ノーマ・ウィンストン(vo)、キット・ダウンズ(p)

イタリア・ウディネ、アルテスオーノ・レコーディング・スタジオにて録音

 
 
■来日情報

ノーマ・ウィンストン&キット・ダウンズ日本ツアー2024

11月23日(土)19:00 open 19:30 start  
11月24日(日)19:00 open 19:30 start
※23日と24日でセットリストが異なります

会場:東京・渋谷 美竹サロン

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