<レポート>全国ツアー・ファイナル公演
2014年11月19日 昭和女子大学 人見記念講堂
昨年夏、ギター/ヴォーカルの堀込高樹が中心となり、新メンバーに田村玄一、楠 均、千ヶ崎 学、コトリンゴ、弓木英梨乃を迎えた6人のバンド編成として生まれ変わったKIRINJI。
新体制初となった全国ツアー「KIRINJI TOUR 2014」は9月23日渋谷duo MUSIC EXCHANGE公演よりスタート。全国で13公演開催されたツアーの千秋楽が11月15日の昭和女子大学 人見記念講堂で開催されました。
チケットは完売。満員の観衆が熱い視線をそそぐ中、セット後方の幕が開きメンバーとサポートの矢野博康が登場すると、新作『11』から「だれかさんとだれかさんが」でライヴがスタート!
その後は、新作収録曲と兄弟時代のナンバーを織り交ぜながらステージは進みました。
全国ツアーを経て、バンドの一体感がより一層増したのが何より印象的で、メイン・ヴォーカルを務める堀込高樹の歌声も伸びやかで力強い。
ステージ中盤、新作のリード・トラック「進水式」をじっくり披露した後は、「雲呑ガール」「都市鉱山」「ONNA DARAKE!」「シーサイド・シークェンス~人喰いマーメイドとの死闘篇~」「嫉妬」と、ダンサブルなディスコ/エレクトロ・テイストのナンバーを続けて披露。ステージセットのセンスあふれる映像やレーザー光線の絶妙な演出もあいまって、今回のステージで最も盛り上がった場面となりました。
ヴォーカルは堀込高樹以外にも、コトリンゴ、弓木英梨乃、楠 均が担当。
各メンバーのハイレベルな演奏力はもちろんのこと、カラフルなバンド・サウンドが実に魅力的で、全26曲・2時間45分という大ボリュームをまったく飽きさせない内容でした。
アンコールの最後に披露された「心晴れ晴れ」は、まさに現在のバンドの充実感を象徴しているかのよう。曲が終わると観客はスタンディング・オベーションでバンドに温かい拍手を贈っていました。
真にバンドとして生まれ変わったKIRINJI、今後の活動から目が離せません!
【セットリスト】
KIRINJI TOUR 2014
11月15日(土) 東京 昭和女子大学 人見記念講堂
01. だれかさんとだれかさんが
02. 夏の光
03. きもだめし
04. 温泉街のエトランジェ
05. fugitive
06. 手影絵
07. 虹を創ろう
08. バターのように
09. 狐の嫁入り
10. それもきっとしあわせ
11. 進水式
12. 黄金の舟
13. 雲呑ガール
14. 都市鉱山
15. ONNA DARAKE!
16. シーサイド・シークェンス~人喰いマーメイドとの死闘篇
17. 嫉妬
18. ジャメヴ デジャヴ
19. ナイーヴな人々
20. もしものときは
ENCORE
01. 台風一過
02. Ripples
03. クリスマスソングを何か
04. TREKKING SONG
05. 絶交
06. 心晴れ晴れ
写真撮影:立脇卓