新曲「ボーイ」をリリース!バンドはまた前へと進んでいく
2021年には1年という短いスパンで新作『プレッシャー・マシーン』をリリースし、イギリスではデビュー作以来全作アルバム・チャート1位獲得という記録を更新したザ・キラーズが新曲「ボーイ」を8月5日にリリースした。この新曲は、バンドと長年のコラボレーターであるスチュアート・プライスがプロデュースしている。楽曲のリリースに先立って、ザ・キラーズは、現地時間7月7日マドリードで開催されたMad Cool Festivalにてこの曲をライヴで初披露し、リリースはいつ?と話題になっていた楽曲だ。
この曲についてザ・キラーズのフロントマン、ブランドンは「これは、パンデミックのためにツアーをキャンセルしなければならなかった後に書かれた最初の曲。最近自分が育ったユタ州に戻ったんだ。16歳のときに必死で逃げ出したいと思っていた場所が、今では帰らずにはいられない場所になっていることに気づいたんだ。僕には、あの頃の自分に近づいている息子がいる。僕は自分自身に、そして息子たちに、考えすぎないようにと語りかけたい。そして自分の人生にある”白い矢印”を探すように、と。今の私にとってのそんな”白い矢”は、妻、子供、歌、そしてステージなんだ」と語っている。まさに、この曲は、小さな故郷よりはるかに大きい夢を持つ、内気で社会不適合者な16歳の少年に関する歌で、慣れれば世界も悪くないし、小さなことで悩まないのが一番だと気づいたブランドンが自分自身のことをふり返って描いたものなのだろう。
この曲をきっかけに、昨年のアルバム『プレッシャー・マシーン』が生まれることになったわけだが、この曲は”美学的な判断”からそのアルバムには収録されないことになった。ザ・キラーズらしい、天を仰ぐような、スタジアムでもそしてベッドルームでも高らかに鳴り響くメロディが印象的なこの曲を携えてザ・キラーズはまた前へと進んでいく。彼らはこれから遂に本国アメリカでの長いツアーへと戻っていく。