BIOGRAPHY

Aska KANEKO 金子飛鳥 (Violin, Vocal, 作・編曲、作詞)

 


 

Aska 0024歳よりヴァイオリン、ピアノを学ぶ。高校在学中よりプロとしての活動を始める。

 74年、ジュニア・フィルにてイギリス青少年音楽祭に参加。カルテット・コンクールで優勝し,ロンドンで記念演奏会を開く。75年から東京芸術大学音楽高校、78年から東京芸術大学にて学ぶ。84年「飛鳥ストリングス」を結成し、レコーディング、ライブ、コンサート活動を展開し始める。87年、自己のグループ「Adi」を結成し「HOME」(90年)を発表し話題を集める。

 91年、「アジアの音楽家たちの出会いと交流」を目的にこの年からスタートした音楽祭「Asian Fantasy 1991」に世界的なタブラー奏者ザキール・フセインを迎え、仲間たちと共に色彩感に溢れた世界を繰り広げる。以来、この音楽祭の中心的な存在としてアジア各国の擦弦楽器奏者による”アジア擦弦楽団”(92年)、アジアの風土的な歌声を集めた”エイジアン・ヴォカリーズ”(93年)などの優れた内容の公演を創り上げている。

 93年、仙波清彦「HANIWA」の南アジア公演に参加し、各地で好評を博す。その後、仙波清彦(Perc)、塩谷哲(Key)、渡辺香津美(Gtr)、山下洋輔(Pf)
、坂田明(Sax)、小曽根真(Pf)などとの共演。岩下徹(舞踊)との即興コラボレーション、ちあきなおみ主演の芝居「Song Days」の音楽制作と出演などを通し、益々注目を集める。

 94年、坂田明(Sax)のプロジェクトによる中央アジア公演(国際交流基金主催)に参加する。

 95年、「飛鳥ストリングス」初アルバム「ASPHODEL」を発表する。この年、アジアの多彩な音楽ジャンルで活躍するミュージシャンたちにより編成された「Asian
Fantasy Orchestra」初のアジア公演に音楽監督の1人として参加し、優れた楽曲を提供する。

 以後、自身のソロ活動を中心に「飛鳥ストリングス」のライブ、レコーディング活動の他、中馬芳子(ダンス・振付家) のプロジェクト「クラッシュ・オーケストラ」アメリカ・ヨーロッパ公演への参加。栗山民也の演出による音楽劇「ブッダ」の音楽監督。’01年には韓国が世界に誇る超絶打楽器集団「サムルノリ」のリーダー・金徳洙
(キム・ドクス /チャンゴ)とのコラボレーション。日本を代表する太鼓奏者・林英哲と金徳洙を中心に開催されたイベント「日韓音楽祭 2001」への参加。Adi時代からの僚友・塩谷哲(Pf)との共同作業によるコンサート「塩谷哲
+ 飛鳥ストリングス <COOL CLASSICS>」(’00年、’01年・オーチャードホール)。さらに’00年と’01年には、自身をリーダーにフェビアン・レザ・パネ(Pf)、吉野弘志(Bass)、八尋知洋(Perc)
からなる「ASKA UNIT」でのヨーロッパ・ツアーを行い各地で大絶賛を博す・・・等々、多彩な活動を意欲的に展開、その卓越したテクニックに裏づけられた豊かな表現力、ジャンルを越えたしなやかな音楽性には世界的なアーティストとしての大きな可能性と拡がりを感じさせ、国内外から大きな注目を集めている。

 2002年1月、山下洋輔(Pf)がジャズと室内楽を融合させた「超室内交響楽」(東京オペラシティ)に出演、大好評を博す。

 7月19日、飛鳥のヴァイオリンを全面にフィーチャーし、オリジナル曲を中心に彼女の音楽的ルーツでもあるロックのカヴァー曲を盛り込んだ待望のソロ・アルバム「mother」(7/19 Universal Classics & Jazz より発売)を発表する。






【参加ミュージシャン プロフィール】
☆フェビアン・レザ・パネ(Febian Reza Pane) Piano
1961年東京生まれ。父はインドネシア人、母は日本人。83年東京芸術大学作曲科卒業。西洋クラシック音楽の素養を生かしつつ、ジャズと、父の国・インドネシアのガムラン音楽を核に世界の民族音楽のエッセンスを独自の視点で取り入れたスタイルのピアノは他に例を見ない。
86年、エリック・サティ集「海辺のサティ」他を編曲、演奏してアルバム・デビュー。以後、「ボイスネシア」「ガネーシャの夢」「海の幻想曲」「ミンピ (夢)」などのアルバムをリリースする傍ら、ソロ・ピアノ、自己のトリオ「ガネーシャン・トリオ」での活動、また、アルゼンチンのケーナ奏者、ホルヘ・ク ンボとのコラボレーションを行う一方、大貫妙子(Vo)、小野リサ(Vo)をはじめ幅広いジャンルのアーティストのサポート、レコーディングなどに参加、 その卓越した音楽性と柔軟な演奏力で、多彩な活動を続けている。
2001年8月にソロ・ピアノによる最新アルバム「Sweet Radiance/甘美な光輝」をサイデラ・レコードよりリリース。古くはアルバム・デビュー以前から最近の作品まで全29曲、国内では例を見ない3枚組での発売となる。

☆吉 野 弘 志 (Hiroshi Yoshino) Contrabass
1955年広島市生まれ。高校時代からジャズベーシストを志し、東京芸術大学在学中の79年以降、坂田明(Sax)、富樫雅彦(Per)、山下洋輔 (Pf)、加古隆(Pf)などのグループ、セッションに参加する。一方、現代音楽の分野でも活発に活動、吉原すみれ(Per)、高橋悠治(Pf)らと共 演、武満徹プロデュースの「Music Today」や「八ヶ岳高原音楽祭」にも出演、また最近は「アンサンブル・ノマド」にもしばしば客演している。
現在は自己のグループ「モンゴロイダーズ」の他、坂田明「ハルパクチコイダ」、フェビアン・レザ・パネの「ガネーシャン・トリオ」、長谷川きよしグルー プ、金子飛鳥「ASKA STRINGS」、能管の一噌幸弘とのデュオなどでコンサートやライブハウスを中心とした演奏活動を行っている。また91年より日本の先住民族であるアイ ヌの「モシリ」の一員としてCD録音やコンサートに参加。94年に中国・モンゴル・中央アジア、95年に東南アジアと国際交流基金主催海外事業に参加する など、ウッドベースを自分にとっての民族楽器としてとらえジャンルを越えた音楽活動を展開中である。

☆ヤヒロトモヒロ (Tomohiro Yahiro) Percussion
1961年東京生まれ。少年時代をスペイン領カナリヤ諸島で過ごし、地元のラテン・ロックバンドでドラム・パーカッションを始める。
80年に帰国後、上智大学在学中にサンバ・グループ「スピック&スパン」でプロ・デビュー。そのインターナショナルな感性と確かでしなやかな音楽性は多く のアーティストに愛され、山下洋輔(Pf)、向井滋春(Tb)、渡辺香津美(Gt)などの日本ジャズ界を代表するミュージシャンたちとセッションを続ける 傍ら、伝説のファンク・バンド「ジャガタラ」に参加する。また、小野リサ(Vo)、大貫妙子(Vo)、吉田美奈子(Vo)、さだまさし(Vo)、長谷川き よし(Vo)、加藤登紀子(Vo)、coba(Acc) などのツアーに参加。同時に海外アーティストとの交流も深く、ペドロ・アスナール、トニーニョ・オルタ、ジョイス、ホルヘ・クンボなどとの共演も行うな ど、ジャンルの枠を越えた幅広いフィールドで世界的に活躍中である。現在は、山下洋輔、向井滋春とのユニット「室内楽団・八向山」、長谷川きよし、アフリ カン・パーカッション・ユニット「ソフィケルギ」などで意欲的な活動を展開中。