BIOGRAPHY
JURASSIC 5 / ジュラシック5
ジュラシック5は「5」といいながらも6人のLAベースのヒップホップ・グループ。構成は4人のMC(ラッパー=マーク・セヴン/チャリ・ツナ/ザキール
/アキール)と2人のDJ(ターンテーブリスト=カット・ケミスト/DJヌー・マーク)という編成。90年代に盛り上がりをみせ始めたヒップホップの新世
代アンダーグラウンド・シーン(モス・デフなど)の中、1993年にレベルズ・オブ・ライム、ユニティ・コミッティーという2つのヒップホップ・グループ
が「グッド・ライフ・カフェ」という名のロスにあるライヴ・ハウスで出会い、2年後の1995年に一つになりジュラシック5を結成。インディーよりシング
ル「ユニファイド・レベリオン」をリリース。続いて1997年ミニ・アルバム『EP』(これはインタースコープより契約後、再リリースされている)を発
表。これが高い評価を得、後にインタースコープとの契約に繋がる。1998年には2枚のシングル「コンクリート・スクールヤード」、「ヤヨウ」を発表。
1999年初のインタースコープからのシングル「インプロヴァイズ」をリリース、そして遂にファースト・アルバム『クオリティ・コントロール』を完成させ
る。リリース後ワールド・ツアーを敢行、遂に実現した今年2月の来日コンサートでも想像以上の圧倒的なステージ・パフォーマンスを披露、日本のヒップホッ
プ・キッズを興奮させた。
まもなくリリースされたセカンド『パワー・イン・ナンバーズ』(02)も期待をまったく裏切れない安心のトラック揃い、「ホワッツ・ゴールデン」、ネ
リー・ファータドをフィーチャーした「シン・ライン」とヒットを生み出し、”ヒップホップ界のグレイトフル・デッド、フィッシュ”といわれるほどの勢力的
なツアーを敢行、全世界のビッグ・フェスにも登場、ここ日本にも2004年のサマーソニックに参戦、安定感のあるMCハーモニーとDJテクを繰り出す最強
のステージでオーディエンスをロックした。4年ぶりとなるこのサード・アルバムは、多くのフェスに参戦してきたことから交流が生まれた全米屈指のジャム・
ロック・バンドのリーダー、デイブ・マシューズとコラボレーション(ファースト・シングル「ワーク・イット」)したほかスコット・ストーチにサラーム・レ
ミとツボを押さえた旬のプロデューサーも迎えた話題も芳醇なアルバムに仕上がっている(カット・ケミストは本作+ツアーは一旦お休み)。