第12回 左衛門佐の陸自撮影日記
第12回 左衛門佐の陸自撮影日記
みなさま、こんにちは! プロデューサーの左衛門佐です(さえもんのすけ、と読みます)
今週も、10月29日に発売されたDVD「車両基地 陸上自衛隊 第2師団 第11旅団」撮影時のエピソードを語っていきたいと思います。
今週も前回の続きで、DVD商品パッケージができるまでの制作進行についてお話をしたいと思います。今作はシリーズ初の人間(つまり隊員の姿)をジャケットにしようか、というアイデアがありました。検閲中の隊員たちのとても良い写真が撮れたからです。ただ、最終的には90式戦車をジャケットにしました。理由は2つありました。まず一つは車両基地シリーズとして店頭、そしてネット上の画面に旧作ジャケットと並べられて展示された場合、ちょっとバランス的に違和感が生じるだろうという点。他の4作は機械なので今作だけ浮いた感じになってしまいます。もう1点は第2師団をあつかっているのでやはり象徴ともいうべき90式戦車を!という気持ちがまさったということです。
ただ、同じ戦車の表1でも今作は搭乗員3人のお顔が見えているので前作の駐屯地編よりも「人間」味は出ているかと思います。そして、その他の隊員たちの姿は表4面(DVDの裏側面)で掲載しようということになりました。
この表4面の9枚の写真のセレクトにもかなり悩まされたのですが、隊員たちの姿が映されているものは5点にも及びます。音楽隊、徒歩行進訓練、バトラー装着、重機関銃試射、偵察部隊、です。その他の4点は、10式戦車、99sph、短SAM、指揮所、にしました。なるべく収録内容を反映しバランスを取る構図にしました。
そして、ジャケットに次いで大事なのが、キャッチコピーです。今作では大キャッチが「すべての陸上自衛隊ファンにおくる陸自映像の決定盤!」、小キャッチが「日本の平和のために日々活躍する陸上自衛隊隊員たちの姿を映像化!」です。こうして書いてみると何ら目新しくもないキャッチだと思うのですが、僕は収録内容を正しくシンプルに表すことはとても大事だと思っています。たまに他商品でみかけますが、誇大なキャッチコピーを使ってひときわ目をひきますが、収録内容との乖離(ギャップ)がひどくてビックリしたことが何度もありました。
いつの時代でもその作品を評価してくださるのは観ていただいた視聴者の方々だと思います。そういった意味でもこの陸上自衛隊DVDがみなさまにとって心に残る作品になってくれたら、後世にも残る記録となったら、これ以上のよろこびは僕にはありません。
それでは今回はこのへんで。また次回をお楽しみに。
左衛門佐
※写真は今作と車両基地シリーズ第一弾のジャケットです。