第1回 左衛門佐の陸自撮影日記
第1回 左衛門佐の陸自撮影日記
みなさま、はじめまして! プロデューサーの左衛門佐です(さえもんのすけ、と読みます)
今週より数回にわたって、10月29日に発売されるDVD「車両基地 陸上自衛隊 第2師団 第11旅団」撮影時のエピソードを語っていきたいと思います。
まず、今作第二弾の特徴ですが、第一弾が全国8ヶ所の駐屯地を収録したのに対して、北海道の第2師団と第11旅団に特化した内容になっていることです。特に第2師団に関しては史上初の「検閲」に密着取材撮影できたことが最大の特徴と言えるでしょう。
「車両基地」シリーズ最大規模&最長期間の撮影にのぞむにあたり、事前にいくつか注意事項がありました。その一番重要だったことが、「検閲の状況を壊さないこと」でした。
いくら撮影許諾をいただいているからといって、撮影してはいけないもの、撮影してはいけないタイミング、といったものがあります。陸自隊員たちの日頃の訓練の成果を発揮する大事な場を中断は勿論、壊すことなどもってのほか、なわけです。このことについては細心の注意をはかり行動しました。
あとは北海道大演習場(以降、北大演)という演習場にいったん撮影に入るとその日の撮影終了までは外に出ることができません。一番困ったのは食事とトイレでした。勿論、隊員のみなさまに迷惑をかけるわけにはいきませんので、朝食と昼食は事前にコンビニでおにぎりやパンをまとめ買いしておきました。日々の撮影はそのほとんどが日付が変わった頃の深夜から始まるので、コンビニくらいしかやっているお店がありませんでした。暑さも凄かったので日持ちする具材のものにしました。こんなに毎日おにぎりと菓子パンを食べ続けた日々は人生で初めてだったと思います。トイレはきたない話で恐縮ですが、大きいものはなるべく出発前の宿泊所で済ませ、北大演にいったん入ったら野原でです。
これだけの回数をこなしたのも人生で初めての体験でした。勿論、隊員たちにとってはこんなことは何でもないこと、日常のことなわけですが、あらためて女性隊員(WAC)は大変だなぁと感じました。
それでは今回はこのへんで。また次回をお楽しみに。
左衛門佐
※写真は夜明けの90式戦車です。