BIOGRAPHY

ホセ・ジェイムズ | Jose James

 


ミネアポリス生まれ。14歳のときにラジオから流れてきたデューク・エリントンの「A列車で行こう」を聴き、ジャズにのめり込む。最も影響を受けたミュージシャンはジョン・コルトレーン。ニューヨークのニュースクール大学でジャズを専攻しながら、各国の様々なジャズ・コンテストに参加。コンテストでロンドンを訪れた際に、世界的クラブDJのジャイルス・ピーターソンと運命の出会いを果たす。ホセの声と音楽性に魅了されたジャイルスは「15年に1人の逸材」と断言し、自身が運営するブランズウッド・レコーディングスとの契約を即決。そして2008年、同レーベルからアルバム『ドリーマー』でデビュー。ヴォーカル・ジャズの歴史を塗り替えたとまで言われる美声は世界中で大絶賛されジャズ/クラブ・チャートを総なめにした。

2012年、名門ジャズ・レーベル、ブルーノートへ移籍し、アルバム『ノー・ビギニング・ノー・エンド』でメジャー・デビュー。日本でもジャズ・チャート1位を記録し、シングル「トラブル」も全国ラジオチャート洋楽1位(2013年1月度)を獲得した。決して1か所にとどまることない貪欲なアーティスト性で、続く2014年発表の『ホワイル・ユー・ワー・スリーピング』ではインディー・ロック・サウンドに大胆シフト。さらに、敬愛するビリー・ホリデイの生誕100周年に合わせて発表した2015年のスタンダード集『イエスタデイ・アイ・ハド・ザ・ブルース~ビリー・ホリデイへのオマージュ』では、オーセンティックなジャズ・ヴォーカルを披露した。そして、2017年発表の『ラヴ・イン・ア・タイム・オブ・マッドネス』ではトラップ・ビートも導入したコンテンポラリーR&B、2018年発表の『リーン・オン・ミー』は伝説のR&Bシンガー・ソングライター、ビル・ウィザースへのトリビュートと、常にコンセプチュアルな作品で、時代に呼応した変幻自在なヴォーカルを表現し続けている。