未発表映像のトリビア公開
Tittenhurst Park(ティッテンハースト・パーク)
アルバム「イマジン」のレコーディングは、ロンドン郊外のバークシャー、アスコットにあるTittenhurst Park(ティッテンハースト・パーク)で主にレコーディングされた。イマジンのミュージックビデオのオープニングで、ジョンとヨーコが建物に歩いていくシーン、そして真っ白な部屋で白いピアノを弾きながら「イマジン」を歌うジョン、これらの映像はこの建物で収録された。また、ビートルズ解散前の最後の写真撮影が行われた事でも有名である。 この時代のジョンの映像を観ると、この建物が良くでてくるが、内部の構造を実際に目にする事はほとんどなかった。今回の劇場上映版「イマジン」では、このティッテンハースト・パークの内部一部ではあるが、特別映像として紹介しており、ジョン&ヨーコの当時の生活の一旦を垣間見ることができる。
https://en.wikipedia.org/wiki/Tittenhurst_Park
それでは、この特典映像のトリビアを探っていこう!
「スタート~ /ベッドルーム」
- 最初に登場するこの場所は「クリップルド・インサイド」と「ジェラス・ガイ」の間のシーンで使用された場所で、ヨーコがベッドからトイレのジョンに呼びかける、窓際で二人がテラスのジョン&ヨーコに挨拶するシーンで使われた。
- オープニングすぐ、窓際下にオノ・ヨーコの著書「グレープフルーツ」(1970年発売)が置いてある。
<グレープフルーツ>
原書は1964年、ヨーコが31歳の時に500部の限定版として発売された。ジョン・レノンはこの本に触発されて、「イマジン」の歌詞やコンセプトを思いついたと言われている。日本では1998年に改編された「グレープフルーツ・ジュース」として出版された。また、シンディ・ローパーは17歳で家出をするときに、この本を持っていたという話もある。
- アップライトの茶色のピアノ:ベッドルームにあるこのピアノで、ジョンはイマジンの作曲をした。
<ピアノ>
2000年にジョージ・マイケルが落札して話題となったイマジンのレコーディングで使用したピアノは、このベッドルームのピアノではない。落札されたのはこの建物のスタジオに置かれていた方のピアノで、特別映像の「オー・マイ・ラヴ」で、ジョンが弾いているのを見ることができる。
- バスルームにつづく扉横(画面右下)の床上に、本編でも一瞬登場したモナ・リザの絵が2枚。
<モナ・リザとジョン&ヨーコ>
77年の夏の軽井沢滞在中、ポラロイド・カメラで撮影したヨーコの写真を気に入ったジョンは、78年にダコタ・ハウスでそれをシルクスクリーンで制作した。タイトルは「Mona Yoko」。
もちろんモナ・リザをもじったもので、その後ダコタ・ハウスに飾られた。この映像でみると、2枚のモナ・リザが床に置かれているのが確認でき、ジョンが70年代初期にはモナ・リサを好んでいたことが見て取れる。
「バスルーム」
- 「クリップルド・インサイド」と「ジェラス・ガイ」の間のシーンでのジョンのトイレシーン。
- 「オー・ヨーコ!」での入浴シーン。
「衣裳部屋/2部屋」
- 最初の部屋の右側箪笥の上に五重塔の置物
<日本とジョン・レノン>
70年代にジョンはヨーコと共に頻繁に来日をしている。まず71年1月13日から25日までの約2週間、日本に滞在した。京都には14日の午後から19日(あるいは15日から18日)までの丸4日間、比叡山円歴時を参拝するなど、古い日本の街並みを満喫した。五重塔の置物は、この時のお土産かもしれない。
- 「ドント・カウント・ザ・ウェーヴス」他で着ていたヨーコの衣装がある
「階段降」
- 衣装部屋から鏡扉を抜けて階段を降りると、右側に見えるベッドのある部屋はジョンの息子ジュリアン・レノンの部屋。
- ジュリアンの部屋を出ての正面階段は、「ミセス・レノン」のシーンでヨーコが階段を下りるシーンで使用。
「テラス」
- 「ジェラス・ガイ」、「マインド・トレイン」他で使用
以上がこの未発表映像のトリビア。
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