コロナ禍の中で迎えた40回目の命日。ヨーコ、ショーン、ポール、リンゴが追悼。日本では「ダブル・ファンタジー展」会場でファンが献花。

2020.12.09 TOPICS


 
ジョン・レノンが凶弾に倒れてから40年。40回目の命日となった12月8日、「DOUBLE FANTASY – John & Yoko」東京展会場のソニーミュージック六本木ミュージアムには、朝から大勢のファンが訪れ、急遽設置された献花台に花を手向け、ジョンへの想いをノートに綴り、思い思いに追悼した。このメッセージ・ノートはオノ・ヨーコさんの手元に届けられる。

 
献花に訪れたファンの皆さんにジョンの思い出を語ってもらった。

「ジョンの死は1980年12月9日の3時頃のニュースで知りました。あの時の衝撃は一生忘れられません。あの時の情景をこの日が来ると毎年思い出します。」(58歳男性)

「コロナ禍の中、とても閉塞的になっている今こそジョンの歌が必要」(40代女性)」

「ジョンは人生の師。ジョンの曲で辛いときにも励まされ、力づけられ、癒されてきました。ジョンが死んだときは高校生だった僕が40年後の今二児の父に。子供たちにもジョンのメッセージを伝えていきたいと思ってます」(56歳男性)

「ジョンがいなくなっちゃってから40年経っちゃったけど、世界は変わっていない。今こそジョンのメッセージが必要だ」(65歳男性)

「日比谷野音で1980年のクリスマスに実施されたジョンの追悼集会に参加しました。雪が降ってとても寒かった記憶がありますが、今日はとても暖かくいい天気。40年の月日はとても長いようであっという間。自分も紆余曲折あったけど、変わらないのはジョンがずっと今でも大好きだってこと」(55歳男性)

「ジョンが亡くなったときはまだ生まれてなかったけど、ヨーコさんから入ってジョンを知りました。2人の愛の
深さと、出会ってから別れまでたった14年間だったのが驚きです」(20歳女性)

 

 
ジョン・レノンの妻であるオノ・ヨーコは、今年の10月ダブル・ファンタジー展の開催に際し発表した最新コメントでジョンへの想いも含めてこう語っている。

「私たちの『DOUBLE FANTASY - John & Yoko』展を日本で開催することができて大変嬉しく、とても感謝しています。リバプール展はジョンの故郷だということで特別でした。今度は私の故郷である東京での開催。まさに西と東の融合です。私たちはただ日々互いを愛し続けた非常にシンプルな夫婦でした。そんな私たち夫婦の真実を、自分たちの言葉でお見せしたいと思ったのです。日々の生活の中で、何をするにもそこにはお互いへの愛がありました。ジョンにとって日本は心の落ち着ける場所であり、息子のショーンと過ごす日本での夏の滞在はとても大切なものでした。私たちは二人とも世界平和に強い関心があると気づきました。今でもジョンと二人で活動をしているようです。彼の温もりをいつもそばに感じています。」―――Yoko Ono Lennon
 
ヨーコはジョンの死後、ジョンが亡くなった時にかけていた血まみれの眼鏡の写真を自ら撮影し、その写真を使用して、ジョンが銃で撃たれて亡くなって以来、米国で銃で殺された人々の人数とともに、毎年銃規制のメッセージを命日に自身のSNSで発している。残念ながら40年後の今も、その数字は毎年増え続けている。

ヨーコは今年もNY時間の12月8日、「愛する人の死は心がからっぽになるような経験です。40年経った今でもショーンとジュリアンと私は彼がいなくて寂しい。“想像してみましょう、全ての人々が平和に暮らしていると”。(ヨーコ・オノ・レノン)」と、「イマジン」の一節とともに銃規制を訴えた。

「ジョン・レノンが1980年12月8日に射殺されて以来、アメリカでは銃によって143万6000人以上もの人々が亡くなっています」

 
ジョンとヨーコの息子、ショーン・レノンは自身のインスタにこちらの思い出の写真を投稿した。

 
 
また、元ビートルズのメンバー、ポール・マッカートニーとリンゴ・スターもジョンの命日に追悼のコメントを寄せている。

▼ポール・マッカートニー

「悲しい悲しい日ですが、彼が世界にもたらした大きな喜びとともに、私の友人ジョンを思い出しています。この素晴らしいスカウザー(リバプール出身者)と知り合い、一緒に仕事ができたことを、私はいつも誇りに思い、幸せに思っています。X love Paul」 

 
▼リンゴ・スター

「1980年12月8日、私たちは皆、ジョンに別れを告げなければなりませんでした……Peace and Love John。世界中の全ての音楽ラジオ局にお願いします。今日のうちに“ストロベリー・フィールズ・フォーエバー”を流してください。Peace and Love」 
 
 
今年はジョンが生きていた時代が40年、ジョンが亡くなってから40年という節目の年。コロナ禍で世界中が変容していく中、ジョンが遺した作品、メッセージは今もなお人々の心に寄り添い、時代を超えて生き続ける。
 
 
献花台は12月10日まで、『DOUBLE FANTASY – John & Yoko』東京展会場のソニーミュージック六本木ミュージアム内の会場入り口に設置されている。

詳細はこちら:https://doublefantasy.co.jp/news/news-592/

■献花台設置期間: 
2020年12月8日(火)〜12月10日(木)
10:00~20:00 (『DOUBLE FANTASY – John & Yoko』東京展会場六本木ミュージアム敷地内、会場入り口玄関脇(ミュージアムの建物自体の入り口自動ドア横のスペースなります)
※展覧会会場内の入場に関しては、10:00~18:00まで(最終入場17:30)。会場入り口の献花台スペースまでは20:00まで入場可能です。

どなたでも自由に献花していただくことができます。展覧会会場内へのご入場は18時までとなりますが、12/10までは、会場入り口の献花台に関しては10時~20時まで献花していただくこと可能となります(展覧会入場チケットをお持ちでなくとも、このスペースまではご入場可能となっております)。当日は皆様からジョンへのメッセージを書き込むことができるようなスペースもございます。そのメッセージは後日オノ・ヨーコさんへお渡しいたします。

■場所:ソニーミュージック六本⽊ミュージアム(東京都港区六本⽊5-6-20)
https://doublefantasy.co.jp/