日本盤特典　オノ・ヨーコ　最新インタヴュー　　　　　　　　　初回限定ペーパーケース入り○　ボーナストラック2曲を加え新たに編集されて1CDとして生まれ変わったニュー・ヴァージョン！○　ジョンとヨーコが最もラディカルな勢いに満ちた時代のに制作された情熱ほとばしる1枚！（72年発表）○　最新リミックス＆デジタル・リマスタリングにより最高水準の音質が実現！「フィルモア・イーストのショーでジョンが「ベイビー・プリーズ・ドント・ゴー」を歌い始めた時、それはまるで二人のかなりアヴァンギャルドなアーティストに対する、彼の心からの叫びのように聞こえたわ。フランク・ザッパと、そしてジョンと一緒にステージに立っていた私に対してのね。ジョンは子供時代から慣れ親しんでいるシンプルなコードを使ってロックンロール・ナンバーを歌い始めたの。これにはさすがのザッパのバンドも、あんまり手の出しようがなかったわ。私は少しひねりをもたせるために声を発し、フランクはギターで加わった。でも何と言っても、この曲の中心にあるものはリヴァプールへの愛なのよ。ジョンは見事に歌いあげたわ」。「このフィルモアでの演奏は、この後に延々と続いたフランクと私によるアヴァンギャルドなインプロヴィゼーションに入る手前で終わらせるべきだと私は判断したの。アルバムの最後はジョンの声で終わらせたかったから。彼の少年時代が私たちにまで届くようにね」。「もしこの“フリーク・アウト”の部分がなくなって寂しく思うのなら、今世界中に存在する多くの戦場にマイクを向けてみるといいわ。そこからすべてのものが聞こえてくるから。子供たちの泣き声も、男たちの叫び声も、死によってもたらされる時おりの静寂も」（2005年ヨーコ・オノ）女性解放論や黒人運動、北アイルランド問題などを幅広く取り上げたこのアルバムには、当時ニューヨークに居を構えたジョンとヨーコが、住んでいたグリニッジ・ヴィレッジのアパートメントを中心として広がっていた過激で 政治色の濃いアート・シーンに身を置いていた状況が色濃く反映されている。同時に、このアルバムにはジョンが“大きなリヴァプール”と呼んではばからなかったニューヨークに対する、彼の心に新たに芽生えた愛情がにじみ出ている。ニューヨーク・タイムズのコラージュが表紙を飾る『サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ』は、エレファンツ・メモリーなるグループと共にレコーディングが行なわれ、この中ではヨーコの作品が何曲かフィーチャーされているが、このアルバムには当初1枚のボーナス・ディスクがついていた。これには2つの音源からなる“ライヴ・ジャム”と称されたものが収録されており、最初の方は1969年12月にロンドン公会堂で行なわれたプラスチック・オノ・バンドのギグからのもの。“クリスマスに平和を”と銘打たれたこのイベントでは、ジョンとヨーコに混じってジョージ・ハリスン、エリック・クラプトン、キース・ムーンなどのゲストがステージで共演した。ボーナス・ディスクのもう1曲は、1971年6月にフィルモア・イーストで行なわれたフランク・ザッパのショーにジョンが飛び入り出演した際のものであるが、ヨーコ・オノはこれらの曲を編集し、新たに1枚もののCDとなるニュー・ヴァージョンを作ることを決断した。新しく1枚に編集されたこのCDには、「リッスン・ザ・スノウ・イズ・フォーリング」と「ハッピー・クリスマス（・ウォー・イズ・オーヴァー）」が加えられた。「ハッピー・クリスマス」はオリジナル・アルバムには収録されなかったものの、B面に「リッスン・ザ・スノウ・イズ・フォーリング」を配し、アルバムに先行する形で1971年にはアメリカで、イギリスでは1年遅れてシングル発売された。「ハッピー・クリスマス」はその後、クリスマス・ソングとして時代を超えた名曲となり、ジョンとヨーコが行なった平和キャンペーンの一環として、大都市の人口密集地域には必ずと言っていいほど人目につく場所に 高く掲げられた“戦争は終わった！　もしあなたがそれを望むのなら。ジョンとヨーコから、ハッピー・クリスマス”というスローガンの支柱的存在となった。ヨーコは今日に至るまでこの理想を引き続き掲げており、平和のメッセージを広めるための新聞広告や、看板にしばしば用いている。