超豪華アーティスト達とコラボした8枚目のスタジオ・アルバム『レジェンド / LEGEND』をリリース!初めて自らの名前を冠したタイトルに秘められた思いとは?
グラミー賞12回受賞の実績を持つジョン・レジェンドが、9月9日に待望の8枚目のスタジオ・アルバム『レジェンド / LEGEND』をリリースした。『レジェンド』は、マニー・ロング、フリー・ナショナルズ、リック・ロス、ジャズミン・サリヴァン、レデシー、ジェネイ・アイコ、タイ・ダラー・サインなど超豪華アーティスト達とコラボした2枚組アルバムとなっている。
今作は、ジョンと、ビヨンセやアデルなどのプロデューサーであるライアン・テダーが共同プロデュースをしており、官能と喜びに満ち、痛み、賞賛、癒しという人間の脆弱性を余すところなく表現している。
この2枚組アルバムのアクトIは、欲望、自己、セックス、冒険に満ちた土曜日の夜の世俗的、官能的な喜びを鮮やかに表現している。このアルバムは、ジョン・レジェンドが最も多くコラボレーションしているアーティスト、リック・ロスをフィーチャリングした没入感のある 「ラウンズ / Rounds」で幕を開ける。その他、ジェネイ・アイコとラッパーのタイ・ダラー・サインをフィーチャーした、ベッドでの感情がくすぶる遊びを現したR&B 「スプラッシュ / Splash」、ラッパーのJIDをフィーチャリングした「夏らしい、感じの良いトラック(ローリングストーン誌)」「ドープ / Dope」、ジョンが「彼女が若手のアーティストだった頃から知っていた」というジャズミン・サリヴァンをフィーチャーした「ラヴ / Love」などが含まれている。アクトIのクライマックスは、「セクシーなダンス・フロア・バンガー(Uproxx)」、「ローラー・ディスコ・ジャム(ローリングストーン誌) 」と評されている、スウィーティーをフィーチャーした中毒性と高揚感のある 「オール・シー・ワナ・ドゥ/ All She Wanna Do」となっている。
アクトIIは、癒し、親密さ、魂の叫び、そして献身に焦点を当てた、日曜日の朝の感覚を表したものとなっている。マニー・ロングをフィーチャリングした「官能的で、ジャズのような(ビルボード誌)」R&Bトラック 「ハニー/ Honey」、レジェンドの人生におけるすべての女性のパワーと優雅さに捧げる感動的な曲で、ノスタルジックでソウルフルなザ・ダップ・キングスをフィーチャーした「ワンダー・ウーマン / Wonder Woman」が含まれている。アクトIIには他にも、レデシーをフィーチャリングした、運命の相手を知れたことで得られる親密な癒しと安心感を描いた「グッド/ Good」や、喪失と悲しみと生きることを描いた破壊的に美しいバラード「ピーシズ/ Pieces」などが収録されている。
また、アクトIIに収録されている「ジ・アザー・ワンズ/ The Other Ones」という曲は日本人アーティスト、小瀬村晶の「Asymptote」という曲がサンプリングされている。ある日プロデューサーが持ち込んだこの曲をジョンが気に入って使用することになったそうだ。
『レジェンド』というタイトルについてジョンは、「アルバムのタイトルに僕の名前を使うのは初めてなんだ」、「演奏と音楽でそれに応えなければならなかったんだ。そしてこれは、自分が誰であるかを誇りに思う、自分がしてきた仕事に自信がある、そう宣言するものなんだ」と語っている。
その自信は、目覚ましい成功からだけでなく、ジョンと彼の家族が近年経験した痛みからも生まれている。コロナの大流行と政治的混乱は、ジョンと妻のクリッシーが2020年に息子を流産してしまった時期と重なった。
「このアルバム制作の経験は、これまでのアルバムとは異なるものだった。私たちの関係において、あのようなトラウマを経験したことがなかったから」とジョンは明かした。「妻と私が過去数年間に経験したことは、実は私が悲しみに対してより良い見解を持ち、あらゆる形の損失から回復し、それを認める方法を知る手立てになった」、「4、5年前の私だったら、そんなことはできなかったと思う。ようやく、自分の人生のすべてを語れるようになった気がするんだ」 とジョンは打ち明けた。
今作は、クラシカルな雰囲気を持ちながら、新鮮さ、そして遊び心と冒険心を感じさせる作品となっている。同時にこの作品は、先祖代々の物語を尊重するための愛、美、喜びと同様の存在のブラック・アートの存在を主張している。
「僕は自分の祖先を遠い存在と思ったことはない」とジョンは話した。「僕は自分が触れてきた音楽的レガシーをとても尊敬しているので、冒険したり、創造的になったり、何か新しいことをしようとするときに、それらを置き去りにする必要はないと思っているんだ。新しいものを作るときにも、スティーヴィー、マーヴィン、カーティス、アレサ、ニーナ、ドニー、プリンスの声や影響を感じているんだ」 とジョンは続けた。「黒人のミュージシャンは、常に音楽における革新の最前線にいるんだ。でも、ヒップホップは常に新しいものを追求するのに対し、ソウル・ミュージックはもう少しノスタルジックなんだ」、「『レジェンド』が、前を向きながらも、自分たちが来た場所と繋がることができるような作品になればいいなと思う」