商品紹介
美術家ハインツマンとの対話から生まれた12の作品
イギリスの慈善家で美術収集家でもあるリチャード・トーマスは芸術的境界線を除去する創造プロセスに魅了され、音楽とビジュアルアートの間の対話を確立し、他のものを圧倒することなく、それぞれの制作と解釈の側面を融合させて単一の実在(存在)を形成する作品を委嘱するというアイデアを思いつきました。その時トーマスの念頭に真っ先に浮かんだのが、ヨハン・ヨハンソンであり、またティロ・ハインツマンでした。
音楽を生み出す作曲家にとっても、絵を描くビジュアルアーティストにとっても、創造的なプロセスは基本的に同じなのか? ヨハン・ヨハンソンとベルリンに拠点を置く画家ティロ・ハインツマンは4年間にわたって時々会い、芸術、政治、そして彼ら自身の生活について対話を重ね、創造的プロセスにおける深い問題について、互いに探求を深めていきました。その音楽的結果として、ヨハンソンは12章からなる弦楽四重奏による作品を生み出したのです。
ヨハンソンは音の質感に拘り、クラシック音楽とエレクトリック・ミュージックのジャンルの壁を軽々と超え、オリジナルの折衷的スタイルで洗練されかつ傑出した叙情的なイメージを作り上げました。ヨハンソンの『12の対話』の中で書かれたピュアな弦楽四重奏の繊細さと美しさは、彼の音楽の本質を我々聴き手にクリアに提示しています。
この『12の対話』はヨハンソンの作品の中でも例外的でもあり、また最もヨハンソンの典型的な作品ともいえるものです。1969年にレイキャビクで生まれたヨハンソンは、トロンボーンとピアノを学び、アイスランドの多様なインディー・ロック・シーンに没頭するまでは大学で言語学と文学を学び、すべての時代、すべてのジャンルの音楽の間の相互作用に精通していました。
ヨハンソンが電子的要素を全く含まないこの弦楽四重奏のみによる『12の対話』の作曲に取り掛かっていた時にヨハンソンのスタジオの壁を飾っていたのがハインツマンの絵画でした。それはある意味で彼の音楽的技法の型紙となったといえましょう。
2018年2月のヨハンソンの突然の死の後、現在ユップ・べヴィンと共にHenosisの長期的なツアーを続けているEcho Collectiveは、以前のヨハンソンとの仕事(Orphée)での経験を通して、この並外れた作品でも作曲家の意図するサウンドを十全に表現しています。
曲目
[L P]
● Side-A
ヨハン・ヨハンソン:
1
Manifest
2
Low
3
Stuk
4
Shell
5
Zurich
6
Harm
● Side-B
1
Lacrimosa
2
Pol
3
Form
4
Arc
5
Danse
6
Gold
別バージョン
発売日
2019.09.21
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品 番
483-7218