BIOGRAPHY

ジョーイ・アレキサンダー / Joey Alexander


2003年、インドネシア・バリ島で生まれた16歳。ジャズのファンだった父親が所有していたCDを聞いて、ジャズに興味を持つ。6歳の時に親からミニ・キーボードをプレゼントされ、ルイ・アームストロング、セロニアス・モンク、ビル・エヴァンスなどを聞きながら、独学でピアノを始める。瞬く間にピアニストとしての素養を身に着け、8歳のときにピアノのレッスンを受けるためにジャカルタへと移り住む。自らもアマチュアのジャズ・アーティストであった父親の勧めもあり、ベテラン・ミュージシャンたちとジャム・セッションを繰り返したジョーイは、即興演奏、スウィングなどをマスターし、2011年にユネスコ大使としてジャカルタを訪れていたハービー・ハンコックの前で演奏し、ハービーから大絶賛を受ける。その後、2年間、ジャカルタを拠点にしながらも、コペンハーゲン・ジャズ・フェスティヴァルを含む、名だたるジャズ・フェスティバルに招待されるなど、世界各国で経験を積み、ウクライナで開催された「Master-Jam Fest 2013」では、世界から集まった並み居る参加者を抑えてグランプリを獲得。その後、ウィントン・マルサリスに誘われて共演し、アメリカ・デビューとなったリンカーン・センターや、アポロ・シアター、ゴッサム・ホールでの演奏も成功させ、2014年にニューヨークへと移住。2015年に発表したデビュー・アルバム、『マイ・フェイヴァリット・シングス』では、12歳にして最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバムを含む、2つのグラミー賞に最年少でノミネートされアメリカに衝撃を与えた。その後も、現在に至るまで注目作をリリースし続け、この度、満を持してのVerveデビューとなった。現在、世界で最も注目されているジャズ・ピアニストの一人である。