ポーランドの人気トリオ、マルチン・ボシレフスキ・トリオとのECM共演第2弾が登場!

2025.03.21 TOPICS

  
現代テナー・サックス界の最高峰、ジョー・ロヴァーノがポーランドの人気トリオ、マルチン・ボシレフスキ・トリオとのECM2作目の共同制作作品『Homage』をリリース。先行SG「Golden Horn」が配信されている。
 

 

ジョー・ロヴァーノ+マルチン・ボシレフスキ・トリオ
『オマージュ / Homage』

2025年5月2日(金)発売
UCCE-1215:SHM-CD

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1.ラヴ・イン・ザ・ガーデン
2.ゴールデン・ホーン
3.オマージュ
4.ギヴィング・サンクス
5.ディス・サイド - キャットヴィル
6.プロジェクション
 
録音:ニュージャージー州 ヴァン・ゲルダー・スタジオ
ミックス:ミュンヘン バイエルン音楽スタジオ

プロデュース:マンフレート・アイヒャー

 


 
新作『Homage』では、前作『Arctic Riff』(2020) で聴かせた叙情的な強さを土台に、ロヴァーノが自身のトリオ・タペストリーなどで展開してきた、自由で流れるようなインタープレイや広がりのあるインプロヴィゼーションを追求し、とりわけ冒険的な精神を発揮している。

アルバムの根幹を成す10分を超える長編曲2曲とタイトル曲は、すべてロヴァーノのオリジナル。2023年晩秋のヴィレッジ・ヴァンガードでのレジデンスの最中にスタジオ・セッションで録音され、流麗な構成をそのまま展開し、稀有な表現力と精神的な親和性がこのセッションを彩っている。ジョーがテナー・サックスとタロガトーを頻繁に持ち替え、さまざまな打楽器を交えている。

「ゴングと軽いパーカッションの音だけだ」「ドラムのミハエルとのコミュニケーションはとてもいいものだ。スタジオでは、まるでひとつになったような気分だったよ!」‐ ジョー・ロヴァーノ

  
前作『Arctic Riff』以来、精力的にツアーをこなしてきたカルテットにとって、スタジオで再び火花を散らすのは難しいことではなかった。

「ジョーとは最初から意気投合していたんだ。それは自然なことだった。彼は、その瞬間に飛び込んで、聴いたものは何でも一緒に演奏するタイプのミュージシャンだ。何年にもわたって一緒にツアーをすることで、ステージの上でも外でも、このつながりはさらに強くなった。彼の気さくさと自発性によって、真の音楽的対話が実現したのだ」‐ マルチン・ボシレフスキ・トリオ

  
ジョーはもともと、ハンブルクのエルプフィルハーモニーで開催された2023年のECM祝賀会のために、デイヴ・ホランド、アヌアル・ブラヘム、ラルフ・タウナー、ノーマ・ウィンストンら大物アーティストとともにマンフレート・アイヒャーの80歳の誕生日を祝うタイトル曲「Homage」を作曲。そこでロヴァーノは、アヴィシャイ・コーエン、ティグラン・ハマシアン、ナシート・ウェイツとのカルテットでこの曲を演奏した。

「この作品は、マンフレートとレーベルの歴史に捧げられたものだ。僕はECMの録音を聴いて育ったんだ。ECMは僕が一緒に演奏したいと思った猫たちだったし、僕に多くの方向性を与えてくれた音楽だった」‐ ジョー・ロヴァーノ

ロヴァーノは楽譜をまとめる際、「音符は一切使わず、一連の出来事の中で書かれた感情だけを使った」という。

厳密な調性ではなく、ロヴァーノとマルチンのトリオは曲を通して異なるキーの間を行き来し、その過程でパルスとリズムを交互に変化させ、ロヴァーノがガンサー・シュラー(指揮者/作曲家)、ひいてはジミー・ジュフリーやジョージ・ラッセルの音楽と深いつながりがあることを明らかにしている。
ボシレフスキ・トリオの仲間たちがロヴァーノの特異な思索に理想的にマッチしていることを証明する即興のミニチュアがプログラムを完成させ、このグループの完璧な相性はこれまで以上に明らかになっている。