BIOGRAPHY
JIMMY EAT WORLD
メンバー:
ジム・アドキンス / Jim Adkins - Vocals, Guitar
ザック・リンド / Zach Lind - Percussion, Drums
トム・リントン/ Tom Linton - Guitar, Vocals
リック・バーチ / Rick Burch - Bass, Vocals
アリゾナ州メサで結成。
94年に自主制作盤でデビュー。翌年ベーシストをリック・バーチに交代し、キャピトルとメジャー契約。96年『Static
Prevails』でメジャー・デビューを果たす。日本では97年に東芝EMIから発売された『クラリティー』がデビュー盤となる。
Jimmy Eat
Worldによる6枚目のフルアルバム「Invented」には、バンドの名を有名にした力強い魅力と、一緒に歌いたくなるメロディもしっかりと含まれている。”The
Middle,” 、”Sweetness,” や
“Pain”など過去のヒット作のファンも間違いなく満足できるうえに、初期3作をプロデュースしたマーク・トロンビーノが今回再び携わっていることを嬉しく思うはずだ。音楽的には”伝統的なJimmy
Eat World”であるが、その歌詞は今までとは全く異なる方面から生まれている。
バンドの歌詞を担当するジム・アドキンスは、この新しい作詞方法は前作「Chase This
Light」の最終仕上げをしていたとき、自分のために
行ったものであると話す。当時アドキンスは2冊の本と出会っていた。1つはシンディ・シャーマンの「Completely Untitled
Film Still」シリーズで、もう1冊がハナ・スターキーの「Photographs
1997-2007」だ。そして彼は掲載されていた写真一つ一つに自分なりの背景を創り出す作業に没頭したのだ。「10分くらいで、写真の人物について思いつく限りのことを考えるんだ。この人物は誰なのか?彼女の人生にはどんな人たちが関わったのか?どうして彼女はこの写真の風景まで来たのか?などを考えた」アドキンスは話す。「実際には文章を書くための練習だったんだ。ある物事について様々な説明を書いていく、みんながやっているやつだよ。そもそも曲のネタのために始めたわけじゃなくて、ただ自分の頭を仕事向きにしたかったんだ。アイデアが少しずつ大きくなって、そのうち曲になっていった。アルバムタイトルの「Invented」は僕の気持ちを反映していると思うけれど、今まで僕たちが試してきたことよりも、キャラクターについてはずっと奥が深くなっていることを考えると、文字通りに受け取ってもらってもいい」
マーク・トロンビーノとの再タグはバンドが「Clarity」の10周年記念で全米ツアーを行っていたサンディエゴで実現した。アドキンスは当時を振り返る。「彼と最後に会ってからは、すいぶんと経っていた。でも話し合ってみると、またいい雰囲気になったのさ。僕たちはこのアルバムの作業を既に始めていて、新しいプロデューサーを雇うことも考えていた。でも僕たちが探していたのは、最高の技術をもち、ありきたりなことでは満足しないような人物だ」バンドがアリゾナ州テンぺのスタジオで、自分たちができるところまでの作業をし、録音したマルチトラックをカリフォルニアにいるトロンビーノに送るという流れで作業は始まった。「マークはパソコンの天才だ」アドキンスは言う。「ほんの何曲かやるだけで、僕らの音楽に足りない部分を最高の形で補ってくれることがわかった。1つの曲の土台をアリゾナで収録している間、彼はカリフォルニアで別の曲をミクシングしていたんだ」
Jimmy Eat
Worldの始まりは1994年だ。バンドはすぐにその忍耐力と勤勉さで評判になった。1999年の衝撃的なデビューアルバム「Clarify」のリリース以降、バンドは数万枚のアルバムセールスを記録し、Modern
Rock Radioでは幾度もトップ10入りを果たしている。そしてSaturday Night
Liveへの出演も含め、フーファイターズやグリーンデイ、ウィーザーなどとツアーも行ってきた。「Invented」のプロモーションも含めて、「Jimmy
Eat World」は来年ツアーを開始する。