interview Vol.2 「JET SET BOYSメンバーに聞く、今に通じる過去の話 〜Vocal:椎名慶治(ex:SURFACE)編〜」

2017.06.16 TOPICS

Interview Vol. 2:JET SET BOYSメンバーに聞く、今に通じる過去の話

〜Vocal:椎名慶治(ex:SURFACE)編〜

 

JET SET BOYSは、80年代〜90年代,00年代を駆け抜けてきた伝説的なミュージシャンが集結したスペシャル・バンドだ。

 

椎名慶治(ex:SURFACE)

高橋まこと(ex:BOØWY)

友森昭一(ex:AUTO-MOD、REBECCA)

tatsu(LÄ-PPISCH)

 

という、音楽シーンの変遷を知るロックファンなら、驚きのメンバーが集結していることがわかるだろう。

 

ビートを司るドラマーに、日本を代表する伝説的ロックバンド元BOØWYメンバー高橋まこと。

 

ギタリストには友森昭一が参加。布袋寅泰や高橋まことが在籍していたことでも知られる破滅的パフォーマンスで知られるシアトリカルなバンドAUTO-MODメンバーであり、REBECCA の3代目ギタリストを経由して、氷室京介バンドの初期メンバーでもあり、大塚愛、藤井フミヤ、鬼束ちひろを支えてきたミュージシャンとしても有名だ。

 

ベースのtatsuは、海外でも評価の高い元祖ミクスチャー・バンドLÄ-PPISCHで活躍。さらに、個性あふれるアーティスト宮沢和史、大森靖子、片平里菜、ハルカトミユキを、独自のスタイルによるプレイで支えてきた。

 

ヴォーカル椎名慶治は、SURFACEとしてポップなアーティスト性で才能溢れる歌声を聞かせ、現在もソロシンガーとして確固たる地位を築き上げてきた。

 

そんなメンバーに、現在4人で活動するロックバンドJET SET BOYSに通じる過去の話を聞いてみた。2017年6月14日リリース、2ndアルバム『BIRD EYE』を紐解くヒントとなるだろう。

https://youtu.be/-L9TSRbiiLM

 

テキスト:ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)

 

〜Vocal:椎名慶治(ex:SURFACE)編〜

ーー椎名さんにとってSURFACE(1993年〜2010年)というユニットとはどんな存在でしたか? そして、現在も進行形ですがソロ活動があって、JET SET BOYSへどんな風につながっているでしょうか?

 

椎名:SURFACEは、もともとの原点ですね。相方(永谷喬夫)がいて、武部聡志さんとの出会いがあって。

 

ーー日本を代表する音楽プロデューサーの武部さんは、SURFACEのデビュー曲「それじゃあバイバイ」をプロデュースされてましたね。

 

椎名:僕の中で、その後の音楽活動の土台となっています。わかりやすく誰もの胸に刺さるもの。たとえ演奏として実は難しいことやっていても、自分が歌うことによって“ポップに聞こえるという音楽性”を大事にしてきました。SURFACEでもソロでも、そしてJET SET BOYSでも、僕の中で忘れずに残っている指針です。

 

ーー高橋まことさんからは、椎名さんはMCが絶妙と語られていました。取材でも常にマシンガン・トークですよね。

 

椎名:ははは(笑)。僕が、まことさんに誘われてJET SET BOYSに入った時に、役目として、このバンドはいい意味で絶対に個性も音楽性も濃くなるから、キャッチーに聞かせる役回りを意識しました。

 

ーー音楽的要素はもちろん、アイコン的存在でもありますよね。

 

椎名:JET SET BOYSの中では、そういう立ち位置なんじゃないかなってね。僕がわかりやすいことをやりたがるから、それをいかに止めてもらうかっていうバランス。それがSURFACEから学んで、今も続いていることかもしれないです。

 

ーーSURFACE といえば、2年前にTBS系『キングオブコント2015』で、優勝を果たしたお笑いコンビ・コロコロチキチキペッパーズの決勝2戦目のネタで使用された3枚目のシングル「さぁ」が、思いもしない形でリバイバルされて驚きましたね。

 

椎名:ははは(笑)。ああいったことは嬉しいんですよ。でも、今はJET SET BOYSのフロントとして、さらに攻めたサウンドを繰り出しているので、ぜひいろんな方に2ndアルバム『BIRD EYE』を聴いて欲しいですね。

 

椎名慶治 プロフィール:1998年にデビューしたSURFACEのボーカリスト。「ショムニ」、「お水の花道」等の人気ドラマ、「D.Gray-man」や「NARUTO」などの主題歌を手がける。2010年6月13日の東京国際フォーラム・ホールA公演にて解散。ソロデビュー。ソロ活動とは別に、仮面ライダーフォーゼのエンディングテーマにてAstronauts(May’n & 椎名慶治)を結成したり、タッキー&翼への作詞提供など、活動の幅を広げている。

http://www.yoshiharushiina.com