ロンドン出身のジェシー・ネルソンは、英国のガールズバンド、リトル・ミックスの元メンバーで、2020年12月にグループを脱退、2021年の5月にポリドール・レコードと契約した。ポリドール・レコードからリリースされたデビュー・シングル「ボーイズ」は、“自分の物語を自分自身でコントロールするアーティストの今後の展開”を表現している。
この10年間、ジェシー・ネルソンはポップスのパイオニアとして、メディアに踊らされる機会が多い音楽界で、臆することなく自分の考えを語ってきたジェシーだが、リトル・ミックスのキャリアをスタートさせた当初から、彼女は自身のメンタルヘルスやネット上のいじめの影響についてオープンに発言をしており、2019年にBBC Threeが制作したドキュメンタリー番組「Jesy Nelson, Odd One Out」でナショナル・テレビ・アワードを受賞した。

ジェシーがグループを脱退する際には、「精神的に弱っていたというのを偽っているのではないか、ソロで活動したいから辞めただけではないか 」というコメントを目にすることも少なくなかった。しかし彼女はその声に負けることなく、『ガールズバンドのプレッシャーに耐えられないからリトル・ミックスを脱退し、自分のことに集中して好きなことをしたい。それは音楽を作ること。』という意思を貫いた。当時、ソロデビューの計画はなかったが、ジェシーは脱退後に“音楽はとてもパワフルで、私を最悪の気分から解放してくれる。”という事を強く認識し、「憂鬱な気分を乗り越える上で音楽が助けてくれた。」と語っている。
そんな時に、リトル・ミックスで一緒に仕事をしていたルース・チェンジ（Patrick Jordan PatrikosとSunnyで構成されるプロデューサー・デュオ）から、「スタジオに入って何か楽しいことをして、他の人のためにでも曲書いてみようよ」と連絡が入り、スタジオで最初に作った楽曲が「ボーイズ」だった。今後もジェシー自身の人生経験に着想を得た楽曲をリリースする予定となっており、ジェシーのこれからの活動に注目が集まっている。