【イマニュエル・ウィルキンス】ミシェル・ンデゲオチェロ共同プロデュースによる新作リリースが決定!10月には初の来日公演も!
サックス奏者、イマニュエル・ウィルキンスがブルーノートから3作目となる2年振りのアルバム『Blues Blood』をリリースすることが決定した。「AFTERLIFE RESIDENCE TIME」が先行配信されている。
「母親にキッチンへ連れられて、レシピを教えられているような、そんな一場面を聴いているようなアルバム」
ミシェル・ンデゲオチェロとの共同プロデュースにより制作された本作。アルバムタイトルは、1964年に無実の罪で逮捕され、刑務官から度重なる暴行を受けたにもかかわらず「血が出ていない」という理由で治療を受けられなかった少年ダニエル・ハムの「あざを切開して血を流して、そのあざ(ブルース)の傷を見せなければならなかった」(I had to, like, open the bruise up and let some of the blues [bruise] blood come out to show them) という言葉からきている。
スティーヴ・ライヒが「Come Out」で、本人の音声を使用したことでも有名なこのフレーズ。あざ(bruise)をブルース(blues)と発音している部分から着想を得て、「プランテーション時代まで遡ると、黒人にとって痛みの中の喜びの象徴だった」=“ブルース”と、「先祖や世代の象徴」=“血”を描いた、ウィルキンス最大の野心作。
マイカ・トーマス(p)、リック・ロサート(b)、クウェク・サンブリー(ds)といったレギュラー・カルテットを中心に、アルバムは終始静かに流れるように進んでいくが、その中に深い悲しみや激しい感情が感じ取れる。
また、自身の作品で初めてヴォーカルをフィーチャー。グラミー賞3度受賞の若き歌姫セシル・マクロリン・サルヴァント、シャバカ・ハッチングスやフローティング・ポインツが参加した新作が話題のガナヴィヤ、幻想的な歌声が印象的なニューヨーク在住のシンガー・ソングライター、ジューン・マクドゥームなどがヴォーカリストとして参加している。
芸術家のシアスター・ゲイツが率いるグループ、シアスター・ゲイツ&ザ・ブラック・モンクスに影響を受けたというウィルキンス。
「シアスターとはとても親しくなり、参考となる多くの録音を聴かせてもらった。声は空気を振動させる楽器であり、命を吹き込むものであるという点でサックスに非常に近い。この作品ではコミュニティのように感じられる音楽を書きたかった」
アブストラクトなインタールードやポスト・プロダクション要素をふんだんに採り入れ、アルバムを通してコンセプチュアルで新しいサウンドが繰り広げられている。
ナイフで食材を切る音やお湯を沸かす音などをマイクで拾ってサウンドに同化させるなど、ユニークなアイデアに満ちたアルバムとなっている。
「言葉で表現するのは難しいけど、この音楽には錬金術的な力があるということだけは分かっている。とてもパワフルだ。この音楽をちゃんと届けて、人々に何かをもたらせるようにするのが使命だと思っている」
『Blues Blood / ブルース・ブラッド』
2024.10.11 リリース
≫ LISTEN / BUY
01. マット・グレイズ / MATTE GLAZE
02. ファンミ / funmi
03. モーション (feat. ジューン・マクドゥーム) / MOTION (feat. June McDoom)
04. エヴリシング (feat. エシ・サンブリー&ガナヴィヤ) / EVERYTHING (feat. Esi Sumbry & Ganavya)
05. エアー (インタールード) / air (interlude)
06. ダーク・アイズ・スマイル (feat. セシル・マクロリン・サルヴァント) / DARK EYES SMILE (feat. Cecile McLorin Salvant)
07. アパリション / APPARITION
08. アセンブリー (インタールード) / assembly (interlude)
09. アフターライフ・レジデンス・タイム / AFTERLIFE RESIDENCE TIME
10. モッシュピット / MOSHPIT
11. セット! (インタールード) / set! (interlude)
12. イフ・ザット・ブラッド・ランズ・イースト (feat. ヤウ・アギェマン&クリス・デイヴ) / IF THAT BLOOD RUNS EAST (feat. Yaw Agyeman, Chris Dave)
13. ユア・メモリー (インタールード) / your memory (interlude)
14. ブルース・ブラッド / BLUES BLOOD
パーソネル:イマニュエル・ウィルキンス (as)、マイカ・トーマス (p)、リック・ロサート (b)、クウェク・サンブリー (ds)、セシル・マクロリン・サルヴァント (vo)、ガナヴィヤ (vo)、ジューン・マクドゥーム (vo)、ヤウ・アギェマン (vo)、マーヴィン・セウェル (g)、クリス・デイヴ (ds)
プロデュース:ミシェル・ンデゲオチェロ&イマニュエル・ウィルキンス
■来日公演
IMMANUEL WILKINS QUARTET
2024年10月17日(木)、18日(金) @ブルーノート東京
[1st] Open 5:00pm / Start 6:00pm [2nd] Open 7:45pm / Start 8:30pm
メンバー:イマニュエル・ウィルキンス(as)、ポール・コーニッシュ(p)、リック・ロサート(b)、クウェク・サンブリー(ds)
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/immanuel-wilkins/
■IMMANUEL WILKINS
22歳の若さで名門ブルーノートからデビューし、1stアルバム『Omega』がニューヨーク・タイムズ誌の「2020年 No.1ジャズ・アルバム」に選出。オーセティックからコンテンポラリーまであらゆるスタイルを操り、深い感情を呼び起こすサウンドで高い評価を得ている。
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