新リイシュー・シリーズ「Luminessence」スタート!Listening Eventも開催!
2023.03.09 TOPICS
ECMレコーズが、New Audiophile Vinyl Reissue Series「Luminessence」をスタートさせる。
本シリーズは、ECMのディープなカタログの宝石に光を当てた高品質ヴァイナル・シリーズ。唯一無二の刺激的な音楽、想像力豊かな演奏、繊細なプロダクションを特徴とした、ECMの音の世界の広さと多様性を強調する録音で、様々なフォーマットのLPがリリースされる予定。
クリエイティヴな音楽制作の概念を変えた作品や、今やクラシックと呼ばれるようになったアルバムも取り上げ、長い間廃盤になっていたものや、ヴァイナル初登場となるアルバムもあるとのこと。ほとんどの作品はオリジナルのアナログ・マスターテープからカットされ、ECMの名声を高めた印象的なオリジナル・アートワークを基に新しいパッケージ・デザインで蘇る。
まずは、ケニー・ホイーラー『Gnu High』とナナ・ヴァスコンセロス『Saudades』の2枚が4月28日にリリースとなる。それぞれ1975年と1979年に録音されたもので、ECMが設立されて間もないころから、ある到達点に達していたことを表している作品。
トランぺッター、ケニー・ホイーラーのECMデビュー・アルバム『Gnu High』は、ホイーラーを叙情的な即興演奏家/ジャズ作曲家として世界に知らしめた1枚。ピアノのキース・ジャレット、ベースのデイヴ・ホランド、ドラムのジャック・ディジョネットとの見事なカルテットを率いた演奏で高く評価され、その後の作品の基礎を築いた重要なアルバム。
一方『Saudades』は、ブラジルの打楽器奏者ナナ・ヴァスコンセロスが、オーケストラでベリンバウを聴くという夢をかなえた作品で、エグベルト・ジスモンチが弦楽器の編曲・共同作曲家・サポートソリストとして参加したことで実現した。ジスモンチとヴァスコンセロスの創造的なパートナーシップは多くの録音で強調されているが、このアルバムで織り成す魔法のようなオーケストラの録音は二度とないだろう。
このリイシュー・シリーズには、キース・ジャレット初のソロ・ピアノ・ライヴ作品で今年録音50周年を迎える『Bremen-Lausanne』(邦題:『ソロ・コンサート』)3枚組ボックス・セットや、初ヴァイナル化となるヤン・ガルバレク『Afric Pepperbird』、ガルバレクとアヌール・ブラヘムによる『Madar』などのECMの重要な録音も多数予定されている。
また、ザキール・フセイン『Making Music』、ゲイリー・バートン『New Quartet』、ドン・チェリー、デューイ・レッドマン、チャーリー・ヘイデン、エド・ブラックウェルによる<Old And New Dreams>のセルフ・タイトル・アルバムもリリースされる予定。
そして、このシリーズ名の由来となったキース・ジャレットがヤン・ガルバレクのために書いたストリングス・アレンジメントを、ガルバレクが即興で演奏した1975年のアルバム『Luminessence』もラインナップされている。
もちろんこれらのレコードはすべて今年80歳を迎えるマンフレート・アイヒャーがプロデュースした作品である。
「過去半世紀のレコード音楽界を代表するサウンドのひとつが、1969年にミュンヘンの音楽家・プロデューサー、マンフレート・アイヒャーが設立したECMレコードの優れたレパートリーである。ECMサウンドは、ライヴ演奏の親密さとコンサート会場の温かさの両方を伝えるクリスタルで残響のある時代のトレードマークである。」― リチャード・ブローディ、The New Yorker
また、本シリーズのローンチを記念し、発売前にリスニング・イヴェントがロンドン、ベルリン、東京の3都市で開催されることも決定。高音質なヴァイナルを、極上のサウンドシステムでいち早く体感できる絶好の機会となる。
■作品情報
ナナ・ヴァンコンセロス『Saudades』
2023年4月28日発売
ケニー・ホイーラー『Gnu High』
2023年4月28日発売
■EVENT情報
ECM Luminessence Listening Event
4月21日(金)20:00~ @BAROOM TOKYO
Navigator: 原 雅明
https://baroom.tokyo/