Biography

航空自衛隊 航空中央音楽隊

航空中央音楽隊は1961年「航空音楽隊」として東京都立川市に発足し、1982年「航空中央音楽隊」となり防衛大臣直轄の音楽隊として、防衛省の式典及び各地での演奏会など年間約100回の演奏活動を行っています。これまで東京オリンピックや今上天皇即位の礼等、数多くの国家行事及び国際イベントに参加。1992年に世界の優秀な軍楽隊に贈られる『ジョージS. ハワード大佐顕彰優秀軍楽隊賞』をアジアで初めて受賞。1995年には静岡県浜松市で行われた世界吹奏楽大会(WASBE )に出演。1999年には自衛隊音楽隊として初めて、カナダ・ハリファックス市で開催された世界の軍楽隊の祭典「第20 回ノバスコシア国際タットゥー」への参加とアメリカ合衆国ワシントンD.C.におけるアメリカ空軍軍楽隊と共演。2006年には大韓民国で開催された「2006ウォンジュ国際タットゥー」に参加し好評を博しました。 国内に於いては、定期演奏会、ファミリーコンサートをはじめ各種演奏会を行うとともに、幅広いジャンルのCD制作にも意欲的に取り組み好評を得ています。また小説「碧空のカノン」(光文社出版・福田和代著)のモデルにもなりました。今年で創設60周年を迎える航空自衛隊を代表する音楽隊として、これまでの歴史と伝統を継承しつつ、吹奏楽の可能性をさらに追求し様々な分野の演奏に挑戦するとともに、航空自衛隊ならではの機動力を活かし国内外における活動が益々期待されています。
http://www.mod.go.jp/asdf/acb/


バンド維新 とは?

『バンド維新』は、2008年2月に「音楽のまち・浜松」から、新たに発信する芸術文化事業としてスタート。

日本を代表する作曲家たちが、『吹奏楽』の枠にとらわれない、ウィンドアンサンブル作品の可能性にチャレンジし、新作を発表。それらの作品を地元の中・高校生が初演し、いわゆる『吹奏楽』曲とはひと味違う世界に触れ、さらに作曲家から直接指導を受けるという公開イベントを実施。
学生たちが日頃の研鑽の成果を披露する場を提供するとともに、若手作曲家の育成、日本の音楽文化の振興、こどもたちが純粋に音楽を楽しめる環境づくりを推進することを目的としています。

バンド維新 参加アーティスト プロフィール

前田憲男
MAEDA Norio

1934年大阪生まれ。独学でピアノを習得し、高校卒業と共にプロ入りし、1955年上京。1957年から、名門「ウエストライナーズ」に在籍。そのピアニストとしての実力を高く評価されると共に、アレンジャーとしても頭角を現し、ステージ、テレビなど幅広い分野で活動を始める。1975年からの「11PM 」へのレギュラー出演で好評を博し、その後「ミュージック・フェア」などの人気番組の音楽監督を担当。1980年に日本最高のジャズプレイヤーを集めた「ウインドブレイカーズ」を結成、今日に至る。あわせて、羽田健太郎・佐藤允彦とのトリプルピアノや自己のトリオやスペシャルビッグバンド、及び、全国主要オーケストラのポップスコンサートの客演指揮など、多彩な演奏活動を展開。1983年レコード大賞「最優秀編曲賞」を受賞、同年、第8回「南里文雄賞」を受賞。元大阪芸術大学音楽学科教授。2014年度文化庁長官表彰受賞。


ボブ佐久間
Bob SAKUMA

東京交響楽団ヴァイオリン奏者を経て21 歳でジャズ・ピアニストに、23歳で作曲家としてデビュー。その後、数多くのT Vドラマ・音楽番組を手掛け、1977年よりハリウッドに在住。1985年に帰国後は壮大かつ多彩な作曲・編曲力を武器に幅広く無数のサウンドトラックを手掛けた。1995年より2012年3 月まで名フィル・ポップスオーケストラのミュージックディレクターを務め、各種コンサートやCD により同楽団のファン拡大に貢献した。また、2006年作曲の交響詩「名古屋城」は、第7 楽章に自ら作詞した「煌めきの未来へ」が名古屋城本丸御殿復元イメージソングとしてCD化され好評を得ている。その他、国内主要オーケストラへの客演も多く、2006年にはロイヤル・フィルとのコンサートを成功させ、鮮烈なロンドンデビューを飾った。また、韓国ドラマのクラシック・コンサートで編曲・指揮を担当し、女優チェ・ジウ氏とも度々共演するなど、幅広いジャンルにおいて活躍中。「より多くの人々にもっと気軽にオーケストラを楽しんでもらうこと」をライフワークに、毎回コンサートを楽しませてくれる音楽の料理人である。


久石譲
HISAISHI Joe

1950年、長野県出身。国立音楽大学在学中よりミニマル・ミュージックに興味を持ち、現代音楽の作曲家として出発。1984年より宮崎駿監督の全作品の音楽を担当。このほか、北野武監督『HANA-BI 』、滝田洋二郎監督『おくりびと』、李相日監督『悪人』、山田洋次監督『東京家族』、『小さいおうち』、高畑勲監督『かぐや姫の物語』、若松節朗監督『柘榴坂の仇討』など、国内外の数々の話題作の映画音楽を手掛ける。これまで8度にわたる日本アカデミー賞最優秀音楽賞をはじめ、海外でも数多くの賞を受賞。2001年には、映画監督として『Quartet カルテット』を製作。音楽・共同脚本も手掛け、日本初の音楽映画としてモントリオール映画祭のワールドシネマ部門正式招待作品に選ばれた。2004年、新日本フィルハーモニー交響楽団と「新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ」を結成し、初代音楽監督に就任するほか、自身の演奏活動では、ピアノソロや室内楽、オーケストラなど様々なスタイルのコンサートを精力的に行う。近年はクラシックの指揮者としても国内外で活動するほか、現代音楽の作品を手掛けるなど、活動の場は多岐にわたる。「MKWAJU 」(1981 )から「Melodyphony 」(2010)まで多数のソロアルバムのほか、2014年3 月にはベスト盤「ジブリ・ベスト ストーリーズ」を発表、同年10月には「WORKS IV 」を発売。国立音楽大学招聘教授。2009年紫綬褒章受章。 公式サイト http://joehisaishi.com/


猿谷紀郎
SARUYA Toshiro

1960年7 月東京生まれ。慶応義塾大学法学部法律学科卒業後、ニューヨークのジュリアード音楽院作曲科に留学、1987年同大学院を名誉奨学生として卒業(修士号)。パーシケッティ、ヘンツェ、ナッセンの各氏に師事。これまでに、タングルウッド音楽祭(アメリカ)、アルスフェルド音楽祭(ドイツ)などの欧米の音楽祭に招待され、クーセヴィツキ音楽財団・フェローシップ賞(1988年)、ミュンヘン・ビエンナーレ・BMWミュージックシアター賞(1 9 9 2年)などを受賞。1992年サントリーホール国際作曲委嘱シリーズにおいて初演された《Fiber of the Breath(息の綾)》(ナッセン指揮/NHK 交響楽団)が音楽界の大きな話題となり、一躍その名を知られることとなった。1993年、第3回芥川作曲賞、第3回出光音楽賞を受賞。以来、次々と委嘱を受け作品を発表している。1994年の京都市交響楽団委嘱作品《ゆららおりみだり Fractal Vision 》で、第43回尾高賞を受賞。1997年には、故・武満徹氏が長年企画構成に携わっていた、八ヶ岳高原音楽祭の音楽監督を務める。この他2003年H.W.ヘンツェのオペラ《午後の曳航》[ 日本語初演(読響主催)] の日本語版を監修し、2006年にはザルツブルク音楽祭、祝祭大劇場にて上演された。蘭このみスペイン舞踊公演「桜幻想」(音楽担当)、薬師寺「最勝会」復興上演(音楽監督「鼓音之楽」を作曲)、及びNHK FMドラマ「怪し野」(音楽担当)がそれぞれ第58 回芸術祭大賞及び優秀賞を受賞。2004年イシハラホール開館10 周年記念公演「三井の晩鐘」の音楽を担当。義太夫と現代音楽のコラボレーションが話題を呼び、第4回佐治敬三賞を受賞。2005年読売日本交響楽団委嘱作品《ここに慰めはない Hier ist kein Trost 》で第54回尾高賞を、2013年神社本庁の委嘱で第62 回伊勢神宮式年遷宮の奉祝曲として作曲した「浄闇の祈り2673 」で第62 回尾高賞を受賞。2009年よりNHK FM「現代の音楽」のパーソナリティを務めている。国立大学法人大阪教育大学准教授。


三宅一徳
MIYAKE Kazunori

東京藝術大学音楽学部作曲科卒。子供の頃から飛行機好きで、旅客機のパイロットを目指すも16 歳の時に視力低下のためパイロットへ目標を失っていた時期にプログレッシブロックに触発され、作曲を志す。藝大に入学するも、一般社会ならびに時代の音楽からは遊離し専門家のための音楽になってしまっていた「現代音楽」の世界に疑問を感じ、その時代に必要とされる「現在の音楽」を模索するようになる。藝大卒業年より職業作・編曲家として活動。同時期に日本の伝統音楽に出会い、伝統楽器の現在のあり方を模索。『箏座』という邦楽器のユニットに参加する事で、現代の邦楽のあり方のひとつとしてのスタイルを完成させる。またライフワークでもある「オーケストラとロックサウンドの融合」を実現する場として、戦隊物のサウンドトラックやゲーム音楽、CM 音楽等多方面に活動の場を広げその音楽性は多岐にわたるが、いずれにおいても難解になりすぎることなく判りやすいイディオムでの表現を基点としている。


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北爪道夫
KITAZUME Michio

1948年東京生まれ。東京藝術大学音楽学部及び同大学院修了。77年「アンサンブル・ヴァン・ドリアン」結成に参画、作曲・企画・指揮を担当、内外の現代作品紹介に努め、83年第1回中島健蔵音楽賞を受賞。79年文化庁派遣芸術家として滞仏。以降、様々な団体や演奏家より委嘱を受け、国際的に高い評価を得ている。管弦楽のための《映照》は94年尾高賞、95年ユネスコ国際作曲家審議会(IRC )グランプリを受賞、IRC50周年記念CDに収められた。2001年《地の風景》で尾高賞を受賞。02年《クラリネット協奏曲》をStanley Druckerの独奏により初演。「サントリー音楽財団・作曲家の個展」での《管弦楽のための協奏曲》など長年にわたる作曲活動に対し、04年第22 回中島健蔵音楽賞を受賞。自然との対話から導かれた音響による創作は、オーケストラをはじめ、邦楽器を含む様々な楽器や声のためのものまで多岐にわたる。13年には「連句」(箏歌:下野戸亜弓)、「風の国」(指揮:下野竜也 広島ウインドオーケストラ)、「歌う葦」(Ob:広田智之、Pf:三輪郁)、「兼六園の四季」(Pf:宮谷理香)等をCD化。同年、第23 回日本吹奏楽アカデミー賞を受賞。CD:「北爪道夫オーケストラ作品集」(FOCD2514)、「北爪道夫・作曲家の個展」(FOCD3505 )他。現在、東京音楽大学客員教授、愛知県立芸術大学名誉教授。


真島俊夫
MASHIMA Toshio

作曲を故・鎌田敏氏に師事。吹奏楽の為の作・編曲作品が多数。代表作品は『三つのジャポニスム』や、2006年にフランスのリールで開催されたクー・ド・ヴァン国際交響吹奏楽作曲コンクールに於いてグランプリを受賞した『鳳凰が舞う』、2008年にブラジルのトム・ジョビン(A.C.ジョビン)音楽学校からの委嘱で書いた、マリンバとバンドの為の協奏曲『大樹の歌』、2011年に東京佼成W.O.に書いた『地球-美しき惑星』等。ジャズ・ポップスの作品も多数あり、30年以上にわたり「ニュー・サウンズ・イン・ブラス」にスコアを提供、代表的な編曲としては「宝島」「オーメンズ・オブ・ラヴ」「チュニジアの夜」等。オリジナル作品のCD『真島俊夫作品集』が08年8月、キングレコードより発売。


中川英ニ郎
NAKAGAWA Eijiro

1975年東京生まれ。祖父がヴァイオリン奏者でNHK 交響楽団の前身、新交響楽団に在団。父はトランペット奏者の中川喜弘。伯父はクラリネット奏者の中川武、トロンボーン奏者の中川敦嗣。3 歳からピアノを始め、5 歳半ばでトロンボーンを吹き始める。12 歳の時、初の渡米を経験し、ワイルド・ビル・デビソン(Tp )と共演。増田力也の「ダウン・アンダーズ」でレコードデビュー。15 歳で東京藝大附属高校に入学、学業並びにライヴ活動はもちろん、スタジオの仕事に着手。この年、故・松本英彦(Ts )とサマー・ジャズ・フェスティバルで競演。16歳でバークリー音楽大学夏期セミナーに特別招待される。同年、初リーダー作「中川英二郎&FUNK’55 」をニューヨークで録音。18 歳の時、リーダー第2作「ベイブ」を録音、「スペシャル・ナイト・フォー“ディンゴ”」に参加。この頃から、トロンボニストとして、映画、T Vドラマ、アーティストのサポートなど、ジャンルを問わず数多くの録音に参加、今では一番忙しいスタジオミュージシャンとして活躍。現在テレビより聴こえてくるトロンボーンの音の約7割が中川英二郎のもの。一方、作・編曲家としてもこの時期から活動し始める。96年より東京佼成ウインドオーケストラのゲスト・プレイヤーとしてCD 録音に参加する他、数多くのウインドオーケストラのソロ・プレイヤーとしてステージに立つ。読売日本交響楽団との協演ではダヴィッドのトロンボーン・コンチェルティーノを演奏し、堂々クラシック界のデビューを果たす。この模様は日本テレビ「深夜の音楽会」で放映された。97年5月クラシック/ジャズプレイヤーでお馴染みのトロンボーン奏者、アラン・トゥルーデルと競演。クラシックの二重奏、ジャズのデュエット等、日本に“中川英二郎有り”と大きくアピールした。同年リーダー第3 作「ピース」をジャズ界の巨匠ブレッカー・ブラザーズと録音。2001年拠点をニューヨークに移し、世界を視野に入れた活動を開始。文藝春秋2 月号「この100人に投資せよ」芸術部門に選ばれる。2002年アメリカのトップ・プレイヤー、ジム・ピューとトロンボーン・デュオ「E ’nJ 」(イーエンジェー)を結成。ファースト・ライヴをブルーノートNY で行い、翌年にはCD「LEGEND AND LION」でアメリカデビュー。これまで同ユニットで3 枚のCDをリリースし、06年には日本全国7ヶ所でツアーを実施した。また03年にバンド「Beat Detectives」、04年にカルテット「Slide Style 」をそれぞれ結成。05年国際ジャズ教育者協会大会、国際トロンボーンフェスティバルにおいて演奏を披露。06年金管八重奏団「侍Brass 」を結成、東京オペラシティ コンサートホールで華々しいデビューを飾り、これまで3枚のCDをリリース。07年日本人として初めて、“トニー賞2007 ”にステージバンドメンバーとして出演。また世界屈指のジャズ・トロンボーン奏者たちが集結する「Super Trombone 」のレコーディングに参加。同年リーダー第4 作「E 」を発表し、小曽根真とのデュオで全国6 都市のコンサートを実施。08年NHK連続テレビ小説『瞳』のテーマ音楽を演奏し、注目を集める。10年山田洋次監督作品「おとうと」では主役の感情をすべてトロンボーンで表現したいという試みで、中川英二郎がフィーチャーされている。
http://www.eijiro.net/