Gibson.com のインタビュー掲載
イギリス人ロッカーのジェイムス・ベイは、若干25歳かもしれないが、すでに2人のベテラン・ミュージシャン、ローリング・ストーンズのロニー・ウッドとキース・リチャーズに注目されている。ジェイムスは、ストーンズのロンドン公演の前座を務めたことがあるのだ。そしてロニー・ウッドは、今年行われたジェイムスのショウの一つで、彼とジャムっている。ストーンズのメンバーに誉められるのは気分が良いものだ。非常に良いものだ。
「僕が音楽を始めて以来、彼らの音楽とギター演奏には巨大なインスピレーションを与えられてきたから、素晴らしい気分だよ」
「Gibson.com」の取材に応じてくれたジェイムスは言う。2015年の3月にデビュー・アルバム『カオス&ザ・カーム』を発表した彼が、新進ロック・アーティスト/ソングライターとしての生活について語った。
——アルバム『カオス&ザ・カーム』の発表、おめでとうございます。このアルバムに収録された曲の作曲は、どのように取り組みましたか?
「このアルバムは、成長して、故郷から出ること、そしてその中で起こる人間関係の苦闘や様々な状況に対処することについての曲を集めた作品なんだ」
——このアルバムでのあなたのギター観はどういったものでしたか?
「僕はシンプルに始めたかったんだ。これは僕のファースト・アルバムだから。将来的に沢山アルバムを出していくつもりで、アルバム毎に、ギター演奏はもっと複雑なものになっていくと思う。でもこのファーストでは、何より曲自体を伝えたくて、ギターは控え目にしたかった。それで、リフもギター・パートもシンプルにして、大きなサビや歌詞のための余地を残すようにした。僕はギター・プレイヤーとしてだけでなく、本当にいい演奏ができるアーティストとして知られるようになりたいんだ」
——ロニー・ウッドとキース・リチャーズは、あなたの作品を称賛しています。それ以上に大きな称賛などないですよね。ロンドンでローリング・ストーンズの前座を務めて、いかがでしたか?
「あの時点であの公演に参加できて、ストーンズと小さな関わりを持てて、最高だったよ。あれは2年前のことで、今年の9月にロニーが僕のブリクストン・アカデミーでのステージに飛び入りしてくれた時、もう一段レベルアップした気がしたね」
——あなたは1964年のGibson J-50とGibson SJ-200を使っています。この2本のギターについて、あなたが愛用する理由も含めて教えて下さい。
「J-50は、数年前に僕がレコード会社と契約した時、自分へのちょっとしたプレゼントとして手に入れたんだ。僕は古いアコースティック・ギター、“作曲用ギター”にすごく惹かれていたから、沢山の古いギターの前に座って、これだと思うものが見つかるまでそれらを弾いて試してみたんだ。J-200は、ソロとして活動を始めてからずっと愛用してる。この2本のギターのサウンドの深みが大好きなんだ。特に僕は13sを使って全てをホールトーン(DGCFAD)にチューニングしているからね。ソロやアコースティックを弾く時に、常によりダイナミックな演奏ができる。それに、見た目が素晴らしい!」
——その他にあなたの兵器となっているギブソンのギターは?
「1964年のES330、Luther Dickinsonシグネチャーモデル330を、巻き数を1000減らしたP90と合わせて使ってる。あとは1965年のSG、12弦のアコースティックで、何モデルだったかは忘れた」
——なぜギブソンのギターはあなたのサウンドにぴったりなのですか?
「すごくがっしりしてるんだよ。ギブソンのギターは、常に丁寧に扱う必要がない。丁寧に弾くと美しいサウンドを奏でるけど、荒々しく弾くと、正に適切に叫んだり蹴り上げたりしてくれるんだ」
——次は何を狙っていますか?
「ハムバッカー。P90sと同じようにお気に入りにする方法を学んでいるところなんだ。現時点では僕がプレイしているのは全部P90sなんだよ。とにかくサウンドが桁外れにいい。ハムバッカーは今後も使うことにならないかもしれないけど、ピックアップとボディタイプの違うコンビネーションを色々試すことに興味があるんだ」
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