6年ぶりの来日公演を控えたECMギタリスト、ヤコブ・ブロが新作リリースを発表!
デンマーク生まれのECMを代表するギタリスト、ヤコブ・ブロが新作のリリースを発表。先行トラック「Aahus」が配信されている。
ECMリーダーデビュー作『ゲフィオン』リリースから数ヵ月後、2014年にニューヨークで録音された作品。転換期におけるヤコブ・ブロの音楽のスナップショットと言える内容で、サックス奏者リー・コニッツとの初期の仕事をまとめたものである。
参加メンバーは、リー・コニッツのほか、現代ジャズを代表するギタリストビル・フリゼール、実力派ピアニストジェイソン・モラン、長く一緒に演奏しているトーマス・モーガン(double-b)、そしてべラン・ドラマー、アンドリュー・シリル(ds)。
『クールの誕生』以降のジャズ史における重要人物であるリー・コニッツは、ポール・モチアンの推薦で2008年にヤコブ・ブロの音楽活動に加わり、ヤコブ自身のレーベルからリリースされた3部作のアルバム『Balladeering』『Time』『December Song』に参加した。このコラボレーションによって、彼の優先順位が変わったとヤコブは語っている。
「リーが私の作品を演奏し始めたとき、自分に合う方向性を見つけたと感じたんだ。 即興演奏家としてのコニッツの偉大さを考慮すれば、当然のことのように思えるかもしれないが、私にとっては天啓だった。初日から、リーは私の音楽をかなり自由に解釈し、メロディのまわりで演奏し、ほのめかし、必ずしも書かれたとおりに演奏するわけではなかった。 そして、グループ・サウンドが自然なバランスと流れを見つけるために、どれだけの音楽を持ち込むべきか、どれだけの方向性を与えるべきかについて、新しい方法で考えさせられた。それ以来、ずっとそれを模索している」
今作の「Black is all colors at once」では、セッション当時86歳だったリー・コニッツが、ヤコブとビル・フリゼールのアルペジオが交錯する中、アルト・ソロで自身の感性を発揮している。
ヤコブ・ブロは、11月に6年ぶりの来日ツアーを開催。さらに本作のレコーディング時期も捉えているドキュメンタリー映画が、来年2月から日本で劇場公開される。現代ジャズのトップで活躍する世界的プレーヤーたちの貴重なレコーディング風景や日常を、実に14年もの歳月をかけて追い続け、ジャズの生まれる瞬間をとらえた音楽ドキュメンタリーとなっている。
【商品情報】
『テイキング・ターンズ / Taking Turns』
2024年12月4日発売
品番:UCCE-1214
≫ LISTEN / BUY
1.ブラック・イズ・オール・カラーズ・アット・ワンス / Black is all colors at once
2.ハイチ / Haiti
3.ミルフォード・サウンド / Milford Sounds
4.オーフス / Aarhus
5.パール・リヴァー / Pearl River
6.ペニンシュラ / Peninsula
7.マル・デル・プラタ / Mar Del Plata
<パーソネル>
ヤコブ・ブロ(g)
リー・コニッツ(as,ss)
ビル・フリゼール(g)
ジェイソン・モラン(p)
トーマス・モーガン(double-b)
アンドリュー・シリル(ds)
★2014年3月16日 ニューヨーク、アヴァター・スタジオにて録音
【来日公演】
ヤコブ・ブロ with アンデルス・クリステンセン(b) & ホルヘ・ロッシー(ds)
11月9日(土)、10(日) @丸ノ内COTTON CLUB
問:COTTON CLUB TEL:03-3215-1555
ヤコブ・ブロ(ソロ)
11月8日(金) @大阪・山本能楽堂
問:WAY OUT WEST takao@jazgra.com
11月11日(月) @岡山・蔭涼寺
問:䕃涼寺 inryoji@mac.com
【映画情報】
『ミュージック・フォー・ブラック・ピジョン ―ジャズが生まれる瞬間―』
Music For Black Pigeons
2025年2月28日(金)より 全国公開予定
https://www.musicforblackpigeons.com/