待望のデビュー・アルバム『ヒアズ・ウィリー・ムーン』のリリース日が発表!
‘ヒアズ・ウィリー・ムーン’
Island Records
“重要な才能 登場” - Evening
Standard
“ティンバランドがボ・ディドリーをプロデュースするとこんな音になるに違いない、君はついてる” -
Q
ウィリー・ムーンがIsland
Recordsよりデビュー・アルバム『ヒアズ・ウィリー・ムーン』を2013年4月1日にリリース(日本盤は4月3日にリリース予定)。
『ヒアズ・ウィリー・ムーン』は彼自身のよって制作、レコーディング、プロデュースされている(Pulpのスティーヴ・マッキ-がプロデュースした楽曲も数曲収録)、そのサウンドは全く違う音を混ぜ合わせただけでなく、すべてを粉砕し、新たな音を作り上げている。それはまるで、ビートルズがLSDを発見する少し前の1965年のロックンロールを冷凍し、45年後にラップトップ・ヒップホップ・プロデューサーの手によって突然生き返らせられたようなサウンドに仕上がっている。
ウィリー・ムーンは時間を無駄にすることを嫌う。『ヒアズ・ウィリー・ムーン』の収録曲はトータルで29分以下。3分ぐらいの曲が12曲続く、そこに浪費は存在しない。アルバムを制作している間さえも、リスクを回避することはない。「どうせ大抵の場合には最初の2分間に一番おもしろいことが起きる。その後はつまらなくて仕方がない。」と彼は論理的に話す。「僕はシンプルなものと、はかないものが良いと信じてるんだ。あと、集中力の問題もあるんだけどね。もう最近では本を読めなくなった。もっぱら短編小説に限られている」。
ウィリーは23歳。非常に賢く、かなりドライなユーモアのセンスを持っている。ウィリーは、キャブ・キャロウェイやマイケル・ジャクソンの身体的エネルギー、ラモーンズのはかなさ、そしてフィルム・ノワールのスタイルが大好きだと言う。
ウィリーの2011年のリリース「I Wanna Be Your
Man」、この素晴らしいデビュー・シングルは、聴いた者をこのように思わせる:これは一体だれだ?どこからやってきたんだ?ウィリー・ムーンの「I
Wanna Be Your
Man」のPVを見たらみんながそう思うだろう。細身で顔の長い若い男性がスポットライトを浴びながら、ボ・ディドリー調の激しい金属的なビートに合わせて気取った動きを1分と50秒間披露している。そしてその正体は、レコードに負けないぐらい興味深いものだと知る。ジャック・ホワイトは彼のThird
Manから「Railroad
Track」をリリースし、ウィリーを彼のUKツアーのサポートとして招き入れた。そして、Appleは彼のWu-Tang
Clangをサンプリングした白熱するトラック「Yeah
Yeah」をiPodの広告に使用。この楽曲のビデオはフランス人ディレクターAlex
Courtes(ホワイト・ストライプス、U2、ジャスティス)によって撮影されている。ウィリーは昨年の夏をカンヌ映画祭などを含むヨーロッパのフェスティバルでパフォーマンスして回り、最近では、BBC2の「Later..With
Jools Holland」で初のTV出演を果たした。
『ヒアズ・ウィリー・ムーン』にはウィリーの対照的なものに対する愛情がそのまま表現されている。「Railroad
Track」はカニエ・ウェストの「ジーザス・ウォークス」を1930年のチェーン・ギャング(囚人)たちのためにリアレンジしたかのような作品になっている。「She
Loves Me」はハンブルグ時代のビートルズが激しく振動する見せかけのダブステップにまで噛み砕かれている。「Get
Up」は今を生きるヒップ・ホップ・ブルースだし。インスト楽曲「Murder
Ballad」はトム・ウェイツが幽霊のよく出る車置き場に迷い込んだかのようだ。彼のデモには様々なサウンドが含まれている。また50sのロックンロールの偉人たちとの類似性を感じさせるようなカヴァーも収録されている。:スクリーミン・ジェイ・ホーキンスの「I
Put a Spell On You」やリトル・ウィリー・ジョンの「I’m
Shakin」(最近この曲をカヴァーしたのは?-そうジャック・ホワイトだ)。そしてそのほかにもカヴァーのように聞こえるがそうではない楽曲の数々:労働者階級の咆哮に満ちた「Working
for the
Company」やフィル・スペクターに影響されたかのような「マイ・ガール」など。このアルバムは普通じゃない、それはウィリー・ムーンが普通じゃないからだ。