4月に音楽関係者だけに向けて行なわれたショウケースで初のイギリス・ライブを行なったビリー・ボーイズ・オン・ポイゾン。6月には、ドニントンのダウンロード・フェスティバルを皮切りに、マンチェスターやノッティンガムといった地方都市を回り、イギリスの音楽ファンの初ライブを披露してくれた。
ロンドンでも2回ほどライブを行なった。私の体験したロンドン初日は、100人そこそこの小箱ライブ・ハウスで行なわれたが、まだレコードがリリースされていないせいか、満杯とは言えなかった。ただ少数ではあるが、かけつけたファンは彼らを高く評価している様子。すでに曲に馴染みがあるようで、一緒に歌う人さえいた。
「スタンディング・スティル」や「オン・マイ・ウエイ」「ハッピー・ヴァレンタイン・デイ」など、リズム感溢れる曲は、1度聴いたら忘れられない衝撃が。ロックンロールのシンプルなビート、イギリスのロック・ファン好みの美メロ、イギー・ポップ流インテンスで狂気をどことなく秘めたアクションが特に評判になった。70年代風NYアンダーグラウンドの匂いと、英グラム・ロックの香りがちょっとする艶やかな色彩も。それでいてシンプルなロックンロール・スピリットを失っていないエネルギー満載。
ヴォーカリストのマイルズは、けだるさと熱さを共有カリスマ的存在感があり、観客をひきつける。グレッグとライアンの息のあったツイン・ギターと、男性顔負けの女性ドラマー、ジェスのスケール大な演奏も見ごたえアリ。そして新加入したべーシスト、ジャコブがしっかりしたビートにさらに重みを加える。日々進化しつつあるライブ、ひとまずイギリスでは大好評だった。
<文/高野裕子>
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