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キーン LIVE@新木場スタジオコースト 09/04/24 レポート

念願の来日公演が実現したキーンのライヴレポートをUP!

2011.03.10 LIVE

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サマソニ出演決定のキーン、4年半ぶりの単独公演でも魅せた!

2004年の冬・・・全世界に愛された名曲『サムウェア・オンリー・ウィー・ノウ』収録の1stアルバム『ホープス・アンド・フィアー ズ』を引っ提げて行った初の単独来日公演から実に4年半・・・念願の来日公演が実現したキーン。4月24日、東京、新木場スタジオ・コーストには来日を心 待ちにしていたファンが大集結。普段のUKロックのライヴとは少し異なる、客層の幅広さが彼らの音楽が世代などの壁を超えて愛されていることは物語ってい ました。

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客電が落ち、スモークと照明、さらにステージ後方の壁にかかっている、あのアルバムの特徴的なアート・ワークのバックドロップが幻想的 な空間を演出するステージに、キーンのメンバーが登場。鳴り止まない歓声の中、新作『パーフェクト・シンメトリー』からの1stシングル曲『ラヴァーズ・ アー・ルージング』でショウを開始。美しいティムのキーボードのサウンド、メロディを見事に引き立てる歌心のあるリチャードのドラム、そしてトムの卓越し た歌唱に会場は一気にクラクラに!新曲にも関わらずコーラスは会場全体が歌い、バンドの作り出すメロディに会場全体が見事に共鳴していました。続いて『エ ヴリバディーズ・チェンジング』、『ベンド・アンド・ブレイク』という立て続けに1stからの楽曲をプレイし、デビュー当時からの美メロ・ファンはウット リ。今回のお客さんの特徴はとにかくバンドの音楽に”ノる”ということよりも、”聴く”方に神経を集中している人が多いこと。また、積極的に彼らの歌にも 参加し、その光景を見てヴォーカルのトムは何度も”ビューティフル!”を連発。今作ではトムがいつも以上にギターを積極的に弾きレコーディングをしたこと もあり、多くの楽曲で彼がギターを手にしてパフォーマンス。(『スパイラリング』ではあの特徴的なギター・フレーズを弾きながらいつも通り熱唱するという 器用なワザも披露)彼らのサウンドの幅が広がっていることを象徴していました。

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日本でステージに立てたこと、また日本のファンの熱心さに何度も感謝しているとオーディンスに伝えるトム。また、ライブ当日にサマーソ ニック09出演決定という嬉しい知らせもアナウンス!後半には”今まで書いた曲の中で一番気に入っている”という、最新作のタイトル・トラック『パーフェ クト・シンメトリー』をプレイ。そして続けて、お待ちかね、世界中の美メロ・ファンを虜にした名曲『サムウェア・オンリー・ウィー・ノウ』が登場。これを 聴くために来た!と言わんばかり、会場は絶叫に近い歓声で包まれました。最初から全フレーズを忠実に一緒に歌う日本のオーディエンスを目の当たりにしてト ムは感激。思わず顔が綻ぶ場面も。そして、2nd からのキラキラ・ポップ・ナンバー『クリスタル・ボール』で本編終了。当然の如く留まることを知らない大歓声に応えて再登場。ピアノの音色がキーンのサウ ンドでないことを証明した前作からの1stシングル『イズ・イット・エニー・ワンダー?』、そしてクロージングに相応しいスロー・ナンバー『ベッドシェイ プド』でトムの”オヤスミナサイ!”の挨拶と共に終了。美メロの嵐に涙ウルウルの感動のステージでした。”ボクらの音楽は潜在的に子供のころに聴いた楽観 的なポップ・ミュージックに発端があるんじゃないかな。子供の頃ローラー・スケートで体育館をグルグル回る、ローラー・ディスコっていう場所があって、母 親に連れて行ってもらったんだ。そこではa-haやペット・ショップ・ボーイズとか、キラキラした音楽が流れていてね。未だに曲名が記憶に残っているけ ど、タイトルがわからない曲もあるんだ”と、トムが語るように、彼らの音楽はちょっと懐かしい80年代のポップ・ミュージックを彷彿させる親しみの感じや すいものばかり。ドラムのリチャードも”何よりもメロディを大切にしてドラムを叩いているんだ”とコメントするほど、何よりもメロディを最重要と考える彼 ら。サマーソニックではより多くのオーディエンスをその美メロ・マジックで虜にしてしまうに違いない!

(撮影/Kentaro Kambe)

『パーフェクト・シンメトリー』

2009/2/4 RELEASE
UICI-1078 \2,200(税込)