2014年4月30日 リリース情報
2014.04.04 TOPICS
2014.4.30 リリース情報
■ 紙ジャケ/SHM-CDシリーズ サイケデリック・ロック名盤<クイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィス> 全5タイトル
TYCP-80059 クイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィス
TYCP-80060 愛の組曲
TYCP-80061 シェイディ・グローヴ
TYCP-80062 ただ愛のために
TYCP-80063 ホワット・アバウト・ミー
世に言う<サンフランシスコ・サウンド>の代表格として、グレイトフル・デッド、ジェファースン・エアプレーンと共に語られることが多いクイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィス(QMS)は、1965年頃サンフランシスコで結成された。
オリジナル・メンバーは以下のとおり:
ギャリー・ダンカン(Gary Duncan):ギター、ヴォーカル
グレッグ・エルモア(Greg Elmore):ドラムス
デイヴィッド・フライバーグ(David Freiberg):ベース、ヴォーカル
ジョン・シポリナ(John Cipollina):リード・ギター
もともとドラマーとして参加するはずだったディノ・ヴァレンティ(Dino Valenti) は結成直前に麻薬所持で逮捕され、1年半の刑務所暮らしを余儀なくされた為に実際に参加するのは暫く後になってからになる。また、結成当時にはヴォーカルとハープを担当したジム・マレイ(Jim Murray) がいたが、ハワイに移住。後に“Just For Love” のアルバムでゲスト参加している。
この結成当時からの、流動的ともいえるメンバーの変遷は他のバンドにもさまざまな影響を与えており、こうしたミュージシャン同士の交流もまたサンフランシスコという背景を抜きには語れない。そうした歴代のメンバーの中でもその功績の大きさから言ってまず挙げなければならないのがイギリス人のニッキー・ホプキンス(Nicky Hopkins) である。ザ・ローリング・ストーンズ をはじめ、キンクスやジェフ・ベック・グループとのセッションで活躍していたピアニストのホプキンスは健康上の理由でロンドンを離れてカリフォルニアにやってくるのだが、その才能が無駄にされることはなく、スティーヴ・ミラーやジェリー・ガルシア、ニュー・ライダース・オブ・ザ・パープル・セイジなどのセッションに引っ張り出されながら、QMSのメンバーとして定着することになる。
QMSはジャム・バンド的要素の強いバンドであり、ダンカンとシポリナの独特なギター及びホプキンスの加入によるダイナミックなピアノのアンサンブルに代表されるサウンドと、ヴァレンティのワイルドで個性的なヴォーカルが強烈な印象を与えていた。
デビュー・アルバム“Quicksilver Messenger Service” (’68年)以降、“Solid Silver” (’75年)までキャピトル・レコードに8枚のアルバム(ベスト盤の“Anthology”を含む)を残したあと、’80年代、’90年代と不定期的な活動をしながら数枚のアルバムを発表しているが、全盛期のQMSとはまったく異質なバンドになっていると言わざるを得ない。