<ライヴレポート>「忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー 日本武道館 Love & Peace」
2009年に急逝したバンドマン忌野清志郎のライブが、命日にあたる5月2日に東京・日本武道館で行われました。
「忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー 日本武道館 Love & Peace」と名付けられたこのライブは、2011年から毎年恒例で清志郎に縁のある多くのアーティストがRCサクセションや忌野清志郎のソロ作品を歌う内容で、今年は3回目。7,000人を超えるファンが全国から集結しました。
ムッシュかまやつや泉谷しげるや細野晴臣など清志郎より上の世代から、坂本龍一や矢野顕子などの同世代、トータス松本や奥田民生や及川光博や真心ブラザーズなど清志郎よりも若い世代まで幅広いミュージシャン18組 総勢27名が参加、約3時間半で合計27曲が披露されました。
イベントのトップを飾ったのは、トータス松本。
「ドカドカうるさいR&Rバンド」と「不思議」の2曲を熱唱し、続いて今年が初参加となった佐野元春が登場。名曲「トランジスタ・ラジオ」をギターの弾き語りで歌い、観客へ「ちょうど10年前、清志郎とこの同じ武道館で一緒に演奏しました。今夜はその時と同じ曲をみなさんに聴いて頂きたいと思います。」と清志郎との思い出を語ってくれました。続いてステージに現れたムッシュかまやつは今回の参加アーティストの中では最年長の。浜崎貴司と共に、RCサクセションの「黒くぬれ!」(ローリング・ストーンズの「Paint It Black」のカバー)と「たとえばこんなラヴ・ソング」をデュエットで披露。その後も真心ブラザーズ、及川光博、泉谷しげる、細美武士(the HIATUS)、細野晴臣+坂本龍一with青葉市子、ハナレグミ、佐藤タイジ&曽我部恵一、矢野顕子、サム・ムーア(fromUSA)、奥田民生、増子直純(怒髪天)が出演し、最後は全員による「雨あがりの夜空に」。観客も大合唱して幕を閉じました。
清志郎がステージでよく語っていた「俺んちだと思って最後まで楽しんでいってくれ」というメッセージ通りの、愛に溢れた一夜となりました!
<セットリスト> ※敬称略
M-1 ドカドカうるさいR&Rバンド トータス松本
M-2 不思議 トータス松本
M-3 トランジスタ・ラジオ 佐野元春
M-4 黒くぬれ! ムッシュかまやつ&浜崎貴司
M-5 たとえばこんなラヴ・ソング ムッシュかまやつ&浜崎貴司
M-6 お墓 真心ブラザーズ
M-7 Johnny Blue 真心ブラザーズ
M-8 強烈ロマンス 及川光博
M-9 涙のプリンセス 及川光博
M-10 いい事ばかりはありゃしない 泉谷しげる
M-11 スローバラード 細美武士(the HIATUS)
M-12 デイ・ドリーム・ビリーバー 細美武士(the HIATUS)
M-13 日本の人 細野晴臣+坂本龍一with青葉市子
M-14 多摩蘭坂 ハナレグミ
M-15 サヨナラCOLOR ハナレグミ
M-16 甲州街道はもう秋なのさ 佐藤タイジ&曽我部恵一
M-17 スローバラード 佐藤タイジ&曽我部恵一
M-18 セラピー 矢野顕子
M-19 恩赦 矢野顕子
M-20 ひとつだけ 矢野顕子
(忌野清志郎ダイナミック・ライブ映像)
M-21 Soul Man サム・ムーア
M-22 That Lucky Old Sun サム・ムーア
M-23 サラリーマン 奥田民生
M-24 あきれて物も言えない 奥田民生
M-25 ダーリン・ミシン 増子直純(怒髪天)
M-26 ブン・ブン・ブン 増子直純(怒髪天)
M-27 雨あがりの夜空に 全員
Photo by 西村彩子