BIOGRAPHY
1978年ビル・ラサールに生まれたIMAは、子供の頃はモントリオールのシャトーゲーに暮らし、夏休みにはニュー・ブランズウィック州で過ごしていた。好奇心旺盛で、情熱的なIMAは青春時代に歌や演技、ダンスの授業を受け、まずは人生で初の受賞(2001年開催「マ・プレミア・プレイス・デ・アーツ」で優勝)をした。
「彼女の声を聴くと癒されて、もっと素敵な場所に移動しているような気分になるんです」(マリー・クロードゥ・ラヴァリィ談)
2002年9月にアーティスト名と同じく「IMA」と名づけられたアルバムは成功をおさめ、翌年にズッケロが作曲したシングル「Baila」をリリース。2003年には、約50公演のコンサートを行った。そこには、約20万人以上が集まったケベック州の祝日に行われたコンサートも含まれている。そして、シルヴァン・コゼットからラブコールを受け彼の10回のコンサートツアーにも帯同した。
2005年にリリースしたアルバム『Pardonne-moi si je t’aime』でIMAの持つ豊かな才能や、驚くような芸術的な要素がリスナーに改めて気づかれた。ポップスやロック、フォークに影響されたユニークな音が、リラックスできる雰囲気を作り出す。そんなIMAの歌は、数年前からアムネスティ・インターナショナルの大使であることを表してもいる。例えば、「Tu n’es pas seule」という曲はアフガンの女性を支援するためにカブールまで行った旅から帰国した後に書いている。IMAは忠実な人道主義者であり、社会的な正義に関する問題にも真剣に取り組んでいる。いくつかの人道的な活動をしている団体のメンバーでもあり、「Recours des sans-abri」では代表も務めている。(www.leger.org).
2006年、IMAはレジャン・トレンブレが製作し、カナダの公共放送で放映された「Casino」という番組の主人公としてテレビ・デビューすることになる。IMAが演じたのは、サンドラ・ジョンソンというジャズ歌手役。第2 シリーズにも出演し、IMAの女優としての才能が知られることとなった。
「Casino」で演じたサンドラが劇中で歌った曲から影響を受け、IMAはアルバム『Smile』を2007年3月にリリースする。このアルバムはIMAの友人であるプロデューサー、ガイ・セント・オンジェと一緒に制作したアルバムで、IMAの個性的で、大人の魅力に溢れる温かい声で、彼女の好きな曲が歌われ、収められている。アルバム『Smile』に収録されている楽曲を歌うことは彼女がずっと希望していたことでもあったので、このアルバムを作ることは彼女にとって大事な夢でもあった。
アルバム『Smile』は大成功をおさめ、同年の12月にゴールド・ディスクも授与された。2008年3月にIMAがモントリオールのシアター・セイント・デニスで行ったステージは、観客にも評論家にも大きな評価を受けた。この成功を受け、翌月4月には2回の追加公演が開催され、その年の夏、彼女はモントリオール・フランコフォリ音楽祭のオープニングだけではなく、テアトル・ドゥ・ヌーボー・モンドで行われたモントリオール国際ジャズフェスティバルにも出演を果たした。
2008年の年末、2009年3月に発売される新作の準備が始まった。この時には既に2009年4月までの間に、ケベックでの50回以上のコンサートも決定していた。この数ヶ月間はIMAが成長するためにものすごく大事な時期でもあった。IMAは現在、様々な人に知られているだけではなく、どこに行っても温かい歓迎を受ける。彼女の自発的で素直で、人生や人を愛するところが、芸術界やリスナーからも愛されている。
IMAはヨガや旅行にも興味があり、『Smile』はフランス語、英語、イタリア語やスペイン語で歌われている曲が入っていて、他の国の文化にもとても興味を持っている。ケベックなどの美しい景色で撮られているミュージック・クリップも有名である
IMAのワールド・ミュージックへの愛は、アルバム『a la vida!』が発売されたことでリスナーにも伝わった。作曲者のガイ・セント・オンジェとIMAによって共同で制作され、2009年3月16日に発売されたこのアルバムは、二人に楽しみと喜びをもたらした。アルバムではIMAは15人のミュージシャンに囲まれ、人生や愛への祝いを表現している。このアルバムに収録された13曲はほとんどフランス語で歌われ、オリジナルの曲は2曲収録。全ての曲が優しくて、優しく包み込むようでもあり、物悲しくもある。『a la vida!』は、聴き手を暖かくもあり、涼しくもあるような美しい海があり、人生を祝福してくれる場所へ連れていってくれる。
多作で、才能あるアーティスト、IMAは2009年11月にクリスマス・アルバムをリリース。『Christmas』と名づけられたこのアルバムはジョン・レノンの「Happy Xmas (war is over)」やロバート・シャルルボアの「Marie-Noël」などの有名なキャロルが多数収録されている。このキャロルはほとんど英語で歌われているのだが、フランス語も少し入っている。
アルバム『a la vida!』が成功したこともあり収録曲の4曲が映画で使用された。「Drôle de vie」や「Valparaiso」を聴くとIMAの温かさや喜びを感じられる。一方、「Mourir dans tes bras」はもっと暗い感じで、「Le temps des fleurs」は明るさや暗さや温かさや寒さといった様々な要素が完璧にブレンドされている。『a la vida !』のツアーは2010年3月にモントリオールで始まった。彼女の希望に従って、ただのコンサートではなく人生を祝うようなツアーになった。
アルバムを25万枚以上売り、IMAはいまや音楽界で有名な存在になった。『Smile』は2007年にゴールド・ディスクになり、2008年になると10万枚以上を売り上げ、60週間以上チャートのトップ10に入り、プラチナ・ディスクとなった。2009年には『a la vida !』も『Christmas』もゴールド・ディスクとなった。『Christmas』は12月25日の前に4万枚以上のセールスを記録している。
2011年の春には、IMAの6番目のアルバムの『Precious』が発売された。そしてIMAにとっては初となる全編英語で歌われたアルバムとなる。『Precious』は彼女のまだ見せていないキャラクターを表現した新しい音や色に溢れていながら、IMAにぴったり合っているアルバムである。このアルバムは新しい方向性に進むだけではなく、リスナーを笑顔にして彼らの人生に喜びを与えることも忘れてはいない。ミュージック・クリップを3Dで撮影するなど、新しく楽しい試みも行っている。