<レポート>上原ひろみ×エドマール・カスタネーダ 新作発売記念プレミアムイベント
世界を舞台に活躍するピアニストの上原ひろみと、南米コロンビア出身のハープ奏者エドマール・カスタネーダによるデュオ・プロジェクト、上原ひろみ×エドマール・カスタネーダが、新作『ライヴ・イン・モントリオール』の発売記念スペシャル・イベントを、9月28日(木)の夜、銀座・王子ホールにて開催した。
これは新作CDの初回生産盤の購入者を対象にした応募抽選キャンペーンの一環で実現したもので、応募総数1,780通の中から選ばれた300人が招待された。最初のトークコーナーでは、上原ひろみが新たな相棒であるエドマールについて、「“太陽の子、エドマール”というキャッチコピーを付けたいくらい、会う人誰でも彼のことを好きになってしまう明るい人です」と語り、ラーメンや味噌汁も大好きというエドマールの素顔も披露した。また、エドマールによる自身の楽器(南米のハープ=アルパ)解説コーナーでは、10年かけて改良を重ねたという楽器の構造や、1台の楽器から多彩なサウンドを生み出す方法がわかりやすく紹介された。
観客のハープに対する理解が深まったところで、お待ちかねのライヴ・パートへ。『ライヴ・イン・モントリオール』より、「ア・ハープ・イン・ニューヨーク」「フォー・ジャコ」「月と太陽」「ジ・エレメンツ “ファイアー“」の4曲を披露。ふたりの高レベルの熱量がぶつかり合う圧倒的な演奏が次々と繰り出され、会場内は熱気に包まれた。演奏終了後も拍手は鳴りやまず、ふたりは再びステージに登場。アンコールとして「カンティーナ・バンド」を演奏すると、今度は会場全体にスタンディングオベーションが起こった。
写真:土居政則